屋外へ出る機会が少なく、運動不足な都会の猫たち。
「愛猫が1日の大半を過ごす室内を、よりストレスなく快適にしてあげたい」という飼い主たちの熱い思いが、これまでも多彩な猫グッズや屋内運動場などの設備を生み出してきた。
大がかりな設備を必要とせず、インテリアと猫の遊び場を一体化させたのがこちらのテーブル「CATable(キャッタブル)」。
中国と香港を拠点に活動する建築事務所「LYCS」のデザイナーRuan Haoさんが今年1月に開発した作品で、人と猫双方が喜びをシェアするために設計されている。
厚めの木製テーブルに作られた大小さまざまな抜け穴と長い通路は、猫にとって魅惑的な冒険の入り口。「どこに通じているのか?」という好奇心を満たすため、繰り返し新たな散策ルートさがしに熱中する。
Haoさんは、「作業場から猫を一時的に離しておくことは、感傷的な別れの儀式のようだった」とコメント。片時もにゃんこ離れたくない…そんな真摯な思いが、見事な機能とデザインの融合を生んだ。
今月初旬に行われた「ミラノデザインウィーク2014」で発表され、話題を読んだこの作品。
愛猫家にとっては、スペースをとらず、仕事に集中したいときでも、机の真下で満足げに遊ぶ姿が見られる夢のテーブルと言えるだろう。
猫の撮影写真をコレクションしている人は、これまでに見たことのない表情の写真が残せそう。近い将来の商品化を期待したい!
LYCS Architecture
http://lycs-arc.com/archives/3759