大学生活の4年間をどう過ごすか。勉強、サークル、アルバイト、恋愛…できることはたくさんあるし、自由な時間もある。どうしたら生活を充実した、いわゆる“リア充”になれるのだろうか。
政治学者であり、恋愛学も専門分野に持つ森川友義氏による
『大学4年間で絶対やっておくべきこと』(KADOKAWA 中経出版/刊)の目的は、「人生で成功すること」と「恋愛で成功すること」の2つ。そのために4年間を通して、自分の「売り」を磨き、魅力を高めるために、やっておくべきことを紹介する。
より良い仕事とより素敵な異性を獲得するために、大学4年間で絶対やっておくべきこととして、本書では3つのポイントを挙げている。
1つ目は、自分の「売り」をつくること。大学の内外において、しっかり専門分野を極める。自分を客観的に評価して、一芸に秀でることが必要だ。
2つ目は、目的が明確な勉強をすること。卒業後の将来像を見据えて、大学時代に学ぶべきものを明確にすることだ。
3つ目は、本格的な恋愛の経験を積むこと。異性に求めるもの、モテるための技術、デートを成功させるための秘訣、男女の行動の違いについてなどについて実践的に学ぶことが重要なのだ。
森川氏は教鞭を執る早稲田大学で「恋愛学入門」という講義を設け、「恋愛学」や「結婚学」を教えている。「恋愛学」とは、人間の恋愛に関して科学的に研究する分野のことで、「恋愛について徹底的に考える」というテーマで大学生ならではの恋愛問題を検討している。
恋愛は第六感と言われることがあるが、恋愛に至る過程では視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の「五感」を使って相手を吟味している。
その五感のうち、最も重要なのが「視覚」だ。人は見かけで判断することが多い。見かけの特徴は、最も簡単に手に入る情報にも関わらず、相手を知る情報としてはかなり正確だ。なので、恋愛では「視覚」が重要ということになる。
ところが、見かけに無頓着な男子は多い。まずは清潔感、服装、歯の手入れなどを最低限、気を使うことがリア充デビューの道になる。
自由な時間も比較的あり、自分次第で充実した生活を送ることも、なんとなく過ごしてしまえることもできるのが大学生活だろう。
4年間でどんな努力をすればいいのか。就職活動でも恋愛でも、自分をどう見てもらい、どうアピールするか大事だが、やはり最初の印象というのは肝心だし、最初にダラけてしまうと、なかなか方向修正は効かない。
本書は将来を見据えて、勉強も、恋愛も、大学生活を充実したものにするためのヒントを読むことができる一冊だ。
(新刊JP編集部)