春の空は少し霞がかった青色をしているのが特徴。私たちが空を見上げるとき、「気持ちいい」とか「今日もがんばろう!」という前向きなインスピレーションがもらえることが多いが、フランス人イラストレーターのThomas Lamadieuさんの瞳を通してみると、ビルとビルの間にできる空の形状から想像力を刺激され、さまざまなアイデアが浮かび上がる。
高いビル群によって区切られた空間の形を利用して、斬新なイラストと組み合わせた作品シリーズが「Sky Art(スカイアート)」。制作するために、彼はまず都会のさまざまな空を撮影。クリスタルブルーの空と建物や屋根との境界線にできる“偶然”のキャンバスの上を、思いつくままにユニークなモチーフで埋め尽くす。ときには水たまりでさえ、シュールな猫に早変わり。
作品の構成は、カラフルな写真を使った黒色と白色のブレンドで、空の自然な色をベースにソフトなピンクやイエローをハイライト色として取り入れている。高度なデジタル技術を使いつつ、細かな描写部分はmicrosoft paint(マイクロソフト ペイント)で手作業しているというのは驚きだ。
公式サイトから大きな画像や多彩な作品が見られるので、さまざまな視点によい刺激が受け、街歩きがいっそう楽しくなりそう!
Thomas Lamadieu
http://tlamadieu.wix.com/roots-art#!skyart/ck0q