2014年04月09日 19:40 弁護士ドットコム
「STAP現象は何度も確認されている真実です」。理化学研究所(理研)の小保方晴子研究ユニットリーダーは4月9日、記者会見でこのように断言した。記者から「STAP細胞はあるんでしょうか?」と問われると、「STAP細胞はあります」とキッパリ答えた。
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だが、STAP現象の存在が疑われている主な原因は、英科学誌「ネイチャー」に発表したSTAP論文に不適切な点があったことに加え、論文の関係者を除いて、誰一人、その「再現」に成功していないためだ。
小保方リーダーは記者会見で、「STAP細胞は200回以上、作製に成功しています」と述べたが、第三者が検証できる形でないと、説得力をもちにくい。
そこで、ニコニコ動画の七尾功記者から「ネットで公開実験をしてはどうか」という提案が出た。
それに対して、小保方リーダーは「もし私が実験して幹細胞を作るところが見たいという方がいれば、どこにでも行きたい。研究を少しでも前に進めてくださる方がいるならば、できるだけの協力をしていきたいと考えています」と述べた。
ただ、ネットで公開実験するという提案にうなずいたわけではない。再度、別の記者が「実際に公開実験をするのか」と質問したが、小保方リーダーからは否定的な答えが返ってきた。
「公開実験については、私の判断では何一つ決められることではないので、ちょっとお答えすることはできないんです」
(弁護士ドットコム トピックス)