ちまたでは、オリンピックに続き“パラリンピック”の話題でもちきりだが、下半身に障がいがある人も歩行できるようになる、画期的なロボットスーツが開発された。
アメリカ・カリフォルニア州の3Dプリント会社「3D Systems(3Dシステムズ)」が開発したのは、Ekso-Suitという歩行補助スーツ。
ロボット工学と3Dプリンタの技術を融合させて作られたこのスーツは、事故や病気などで下半身が思うように動かず車いす生活を送っている人を、自力で歩行できるようにしてくれるもの。
スーツは各人の身体を3Dスキャンし、ぴったりとフィットするように作成される。背中からつま先までを支えるようなフォルムになっており、使う人の体重がセンサーを起動させ、第一歩を踏み出させる仕組みだ。あとはバッテリーがモーターを動かし、ゆっくりと歩みを進めていくことができる。
現在は最初にフィジカルセラピストの補助が必要だが、あとは装着者が専用の杖を持って操縦しながら、1人で歩くことが可能。
この技術が普及すれば、より多くの人が気軽に外出やスポーツを楽しむことができるようになりそうだ。
公式サイトには動画もあり、歩く喜びを再認識した人々の姿と、開発者の熱意に心打たれることだろう。
3D Systems
http://eksobionics.com/contact