今年創業110周年を迎える老舗デパート「三越」が、ショッピングバッグのデザインを4月1日に一新する。
デザインを手がけたのは、親子2代にわたって人間国宝である森口邦彦氏。グラフィックデザインのような大胆な幾何学文様が特徴で、伝統的な友禅の技法を用いながら、既成の概念を超えた斬新なデザインを世界に向けて発信している。
バッグは、森口氏が日本伝統工芸展60回展に出品した友禅訪問着のデザインをベースに考案されたもの。きものの柄をそのまま写すのではなく、バッグのためだけに、立体的な構造を考慮したうえで、デザインの配置を設計し直し、新たに染めあげた。
伝統的でありながら、モダンでシンプルな印象を与えるデザインは、海外からの観光客にも喜ばれそうだ。