人は壊れやすいものに魅力を感じる、という話を聞いたことがある。確かに、どこか危なげで、少し触れただけでも崩れ去ってしまうようなものからは、何だか目が離せなくなってしまうというのは本当のことかもしれない。
様々なフォルムの花瓶が棚全体を支える「Vase Shelves(ベース・シェルブス)」は、イスラエル人カップルGilli KuchikとRan Amitaiの2人による「Bakery Design(ベーカリー・デザイン)」の作品。目にした人を一瞬ヒヤリとさせるインパクトを放つウォール・シェルフだ。
それではこの棚を手にした場合、壊れやしないかと、四六時中ヒヤヒヤしなければならないのか…という疑問を持たれた方、ご安心を。すべての花瓶は陶器ではなく木製。そして花瓶の中心を貫くようにボルトを固定する穴が開けられており、木版と花瓶は棚を構成するパーツとしてがっしりと結合しているのだ。
危なげな佇まいと強固な内面。できたらこんな女性になれたら理想だと思わずにはいられない、魅力的な「ベース・シェルブス」は、まだ商品化には至っていないが、デザインを眺めるだけでも目の保養になるので、気になる方はオフィシャルサイトをチェックしてみて。
Bakery Design
http://bakery-design.com/