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昔の曲の歌い方を変える歌手、嫌じゃないですか?

2014年02月18日 14:30  gooランキング

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テレビの歌謡祭や音楽フェスで大御所のアーティストが登場すると場の空気が変わるというのを聞いたことがありますが、十八番が演奏されると観衆も盛り上がるもの。思い入れの強い曲であれば、若い頃の思い出と重なり、一緒に口ずさんだり、感涙したりする場面もあるかもしれません。さて、そんな十八番ソングですが、昔繰り返し聴いたのとどこか節回しが違う、入りのタイミングが違う、こぶしが効き過ぎている… そんな微妙な変化にモヤモヤした経験、ありませんか? アーティスト本人が歌っているにもかかわらず、ふつふつと湧き上がる「コレジャナイ」感。そうした歌い回しの微妙な変化に関するみんなの本音を探ってみました。

●興醒め…歌い方を変える歌手

発言小町のトピック「昔の曲の歌い方を変える歌手って嫌じゃないですか?」は、テレビで歌手が昔の曲を歌っているとつい一緒に口ずさんでしまうという、みるくさんからの投稿。しかしそんなとき、歌手が音源通りに歌ってくれずがっかりしてしまうことがあるのだとか。「歳を重ねて表現力も変わったのよっていうアピール(?)なのかもしれませんが、昔のままに歌って欲しいな」というみるくさんに対し、こんな意見が寄せられました。

・「一緒に歌っていてもテンポをずらされるから萎えちゃうんですよね。フラストレーションもたまります」(モルさん)
・「本当に興醒めですよね。私はそれでファンじゃなくなった歌手もいます。過去を否定しているように感じちゃって」(ヤンバルクイナさん)
・「そうすることで、ベテランアピール? しているようで、嫌です。作曲家に失礼ではないかとも思います」(がらぽんさん)
・「良い方に変わるならいいですが、たいていは逆に古臭い雰囲気になっちゃうのが不思議です」(みなさん)
・「プロならプロらしく品のある崩し方を模索してほしいものです。一番聞きたいところを崩されたら泣きそうです」(ゆみさん)
歌い回しを変えられてガッカリ、との声多数。投稿者のみるくさんと同じように感じている人は多いようです。

●こんなアドリブはイヤだ!ファンの本音

回答者からは、具体的にこんなアドリブが気になるという意見が寄せられていました。

・「ボサノバアレンジ、レゲエアレンジって感じのを聴くと、ガッカリして。妙に間延びして、こんなんじゃなかったのになぁ、と」(素肌のももさん)
往年の煌びやかなサウンドから一転、落ち着いた大人のムードの現代風アレンジには、物足りなさを感じるファンも多いようです。

・「テンポをずらしてうたうのって、正直『昭和の人』だなと思ってしまいます。まぁ、昔の曲だから大抵昭和でしょうけど」(昭和レトロさん)
・「本来は『わ~た~し~は~♪』と歌うはずなのに、『~~~~わたしは~♪』と替える歌手。あれは嫌でたまらないので、お笑いのネタにして欲しいところです」(新三郎さん)
感情が入るとそうなりがちなのか… コッテコテにためて歌うスタイルは、むしろお笑いのネタになるとの意見も。

・「個人的にはやたらビブラート入れる人が気になります。うまくきかせたいのか、伸びないからごまかしてるのか。昔はさらっと歌ってたのに、演歌みたいなビブラートでPOP歌われると、うへーとなります」(あははさん)
オリジナルの歌唱スタイルと比べてビブラートが強すぎると、曲本来の雰囲気に合わなくなる場合もあるようです。

●「ファン心理をわかっている」大御所は歌い方を変えない

・「美空ひばりさんは絶対に変えなかったそうです。レコードを買っていただいたお客さんの思い出を壊すような真似はできないとの信念だとのことでした」(tomaさん)
・「マイケル・ジャクソンが『This is it』の映画の中で、ギタリストに対して『変なアレンジをしないで。お客さんは、CDで聞いた曲を聴きたいのだから』というニュアンスの事を言っているシーンがありました。私も、好きなアーティストの好きな曲が変にアレンジされて歌われると、がっかりしてしまうので、このセリフを聞いたときに、ああ、マイケルはファンの気持ちが分かっている、と、とてもうれしかったものです」(はっさくさん)
美空ひばりさんやマイケル・ジャクソンさんが、歌い方・演奏のアレンジを変えず、音源通りのスタイルにこだわって忠実に再現したのは、ファンへの心遣いがあったから。長年愛される大御所シンガーのこだわりには、学ぶ点も多いといえそうです。

●生演奏ならでは…アドリブの楽しみ方

その一方で、アドリブ擁護派の回答者からはこんな意見が寄せられました。

・「昔の歌でまだ営業できている人なら、もう1万回くらい歌ってるし、コンサートに行くようなファンなら同じくらい聞いてるはず。同じ歌い方じゃ飽きます」(はにわ顔さん)
久々に聴く人には違和感のあるアレンジバージョンも、コンサートに頻繁に通う熱心なファンには「お楽しみ」の要素となるのかもしれません。

・「歌手の技量次第ですが、一方で私は歌い方を変えるのは悪いことばかりじゃないと思ってます。(中略)玉置浩二さんなど、CD通りに歌ったためしがないですが、毎回魅了されます。松田聖子さんもそんなタイプ。あれはあれでイイですよね!」(いんこさん)
歌い手の歌唱力やアドリブのセンス次第、ということでしょうか。

・「レッドツェッペリンを聞きに行った若き日のChar『何一つアルバムと同じことをやらないライブに衝撃を受けた』と言っていました。勿論悪い意味ではなく『ここまで一つの曲で様々な表現をして、更に即興でその場の雰囲気でいくらでも変化をさせられる技量と才能』にですよ」(大吉さん)
コンサートでは、必ずしも「音源通り」ばかりが求められるわけではないようです。音楽性やステージングによっては、音源通りでないことによって、より付加価値が高まるアーティストもいるようです。

・「元メガデスのギタリストで現J-POP評論家、マーティ・フリードマンさんによると原曲通り聞きたい!ってのは割と日本人特有の反応らしいです。海外だと、客よりもまず演奏する側が飽きちゃう(笑)らしくて、公演ごとにアレンジや歌い回しが変わるのも普通とか。国民性が出てて面白いですよね」(唐草さん)
生演奏における即興のアドリブはその場にいた人しか体験できないと考えれば貴重な体験ですから、楽しまないのはもったいないですね。

さて、皆さんは「昔の曲の歌い方を変える歌手」について、どんな印象を持ちますか?(熊)

思わず笑ってしまった電車のアナウンス


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