トップへ

サイトや投稿などの翻訳サービス「Transfluent」 プロを活用し自然な文章に

2014年01月31日 15:10  Techable

Techable

写真
インターネットで世界に向けて発信したり、他の言語のサイトを閲覧したりする機会が増えている昨今、外国語が得意でない人にとってGoogle translateなどに代表される翻訳プラットフォームは便利だ。しかし、多くの人が経験したことがあると思うが、瞬時に自動翻訳された文章がどことなく不自然で首をかしげたり、吹き出したりすることがある。

それは、そうしたプラットフォームでは機械翻訳を行っているからだ。状況に応じた正確な翻訳となるとやはり人間の方が勝っている。そこに目をつけたのがフィンランド発の「Transfluent」で、より自然な文章を目指し、人間による翻訳を提供している。

人間による翻訳といっても案件ごとに翻訳者に依頼するわけではなくて、プロによる翻訳データをベースにしたオンラインサービスを展開している。例えば、事業者が顧客向けにFacebookに投稿する場合、Transfluentにアカウントを作成し、翻訳をオーダーすれば、オリジナルの投稿からしばらくして“プロデータ”による翻訳文もアップされるという仕組みだ。所要時間はSNSの投稿なら15分ほど。料金は翻訳量に応じて課金される。

Transfluentでは、2012年末にフリーランスの翻訳者1万5000人の登録があり、60言語に対応していたのが、今や翻訳者は5万人、対応言語も80を超えた。このほど調達した200万ドルの資金も、そうしたサービス拡充とスタッフの増員にあてられる。

「機械翻訳に頼るわけにはいかない」という需要はけっこうあるようで、利用は右肩上がり。これまで、アメリカ大統領選挙でオバマ氏の公式Twitterのスペイン語翻訳を手がけた他、ロックバンド「30 Seconds to Mars」のSNS翻訳にも活用されているそう。今後の発展がますます期待されるサービスだ。

Transfluent