携帯端末の通信エリアは年々拡大している。アクセスポイントが増え、今や地下鉄の中でも山間部でもアクセスが容易になった。そんな中、このほど米国の航空会社「Delta」が導入したのは飛行2時間以下の短いフライト向けの有料Wi-Fiサービス。スマートフォンなどの携帯端末が普及したいま、空の上でもメッセージなどを使いたい人にとって待望のサービスだ。
機内インターネットサービスはすでに多くの航空会社が取り入れている。しかしそれらは国際線など長距離路線がほとんど。今回のDeltaのサービスは国内便でもインターネットを使いたいという声に応えたもので、2時間以内のフライトを対象としている。
このサービスを使えば、飛行機の窓から撮った写真をメッセージで送るなどして友達や家族とつながったり、ネットブラウズして退屈な移動時間を過ごしたりすることもできる。メッセージはiMessage、Blackberry Messenger、WhatsApp、Google Hungoutなどをサポートしている。
気になるのは価格。フライト時間によって異なるが、1.95ドル~という設定はかなり魅力的だ。フライト単位ではなく1日中使えるプラン(14ドル)もあり、乗り継ぎがあるときなどに便利そうだ。
飛行機が着陸したと同時に端末をチェックする人の姿をよく見かけるが、日本でもこうしたサービスを渇望する人は少なくないだろう。競争の激しい航空業界だが、機内Wi-Fiは強力な集客材料になるのではないだろうか。
Delta