トップへ

省エネ&極薄フィルムの赤外線センサー「MEMs」 スマホやタブレットへの応用に期待

2013年11月19日 16:01  Techable

Techable

写真
スマートフォンにタブレットなど、今はモバイル機器が特に重要視されるようになっているが、一般消費者が便利に利用できるというだけでなく、さまざまな産業や機器の開発においても、モバイルの有用性は重要となっている。イギリスに拠点を置く「Pyreos」は、電気機器開発会社Siemensの系列会社。「Pyreos」では赤外線センサーの開発を手がけており、以前三菱から投資を受けていたが、このたび新たに、投資銀行などから400万ドルの投資資金を調達したという。

この赤外線センサーには、半導体開発の技術が応用されていて、薄い「MEMs」というフィルムが使われている。この独自のIRセンサーは、小型のデバイスにも搭載することができ、小さい電力消費で作動するという大きなアドバンテージをもっている。そのため、スマートフォンやタブレットといったモバイル機器でセンサーを導入することが可能になった。分光計として、あるいはモニタリングツールとして、たとえば誰か人がいるのか存在検知をしたり、人のジェスチャーを感知してタッチレスで作動する機能や、目覚まし機能などにも活用できそうだという。

小型で省電力のセンサーはモバイル機器だけでなく、もちろんPCやテレビといったさまざまな機器に応用できることだろう。

Pyreos