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ハロウィン「トリック・オア・トリート」に隠された、大人と子供の悪戯攻防戦

2013年10月21日 11:41  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

ハロウィン「トリック・オア・トリート」に隠された、大人と子供の悪戯攻防戦

【注意】画像は本物の事件画像ではありません。ある家主が用意した「事件後の死体風」ハロウィン装飾です。以下より本文。


【元の記事はこちら】


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10月31日のハロウィン。
ハロウィンの夜には、魔女や幽霊などに扮した子供たちが各家を訪問し「トリック・オア・トリート (お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!) 」と言いながらお菓子をねだるのが有名です。


ただしこの「トリック・オア・トリート」。ちゃんとルールがあります。


まず子供たちは訪問先で「トリック・オア・トリート」と尋ねるそうです。その際、家主は「ハッピーハロウィン」と答えて迎えるのがマナー。それが「お菓子をあげるわね!」というサインなのだとか。


ただし、稀に意地悪な家主がいてお菓子を断ることもあるそうで、そうした場合、子供側には、報復(悪戯)をする権利が生まれるそうです。


でもそれには元来の暗黙のルールがあって、例えば子供たちが訪問OKな家は玄関の電気をつけておく。訪問されたくない家は電気を消しておく。というものがあるそうです。(訪問OKのサインは国や地域により異なります。)


そのため、訪問OKのサインを出しておきながらわざと「お菓子はあげない!」という家は、子供たちとの悪戯攻防戦を楽しみにしている家という事で……、待ち受ける家側もそれなりの事を用意しているそう……。


そこで、実際のところどんな悪戯攻防戦が繰り広げられているのか?海外にいる友人知人から聞き集めた情報、および、読者から寄せられた情報をもとに過去実際にあった例をご紹介。


 
--子供からの報復例


・家の玄関に生卵を投げる


・家主に水鉄砲をうつ


・家主に水風船を投げる


・飾ってあるカボチャや玄関先をトイレットペーパーでぐるぐる巻きにする(雨で濡れると取れにくく一番最悪だそうです)


・ホイップクリームを玄関や家、車などその家に対して投げつける


・家主や車にパーティースプレーを浴びせる(噴射すると紐状のものが出てくるやつです。)


・犬の糞等をティッシュにくるんで玄関先でティッシュごと燃やす(一時かなりはやったそうですが、最近で火災などの問題で禁止されているそうです。決して真似はしないでください。)


・ハロウィン終了後家主を見かけると「やーいやーいケチオヤジ」など呼びかけつつ毎回走って逃げる(1カ月ほどは続くそうです)


 
--家主側の迎撃例


・カボチャにスピーカーを仕込み子供が訪問してくると怖い声で応対する(勿論こどもはお菓子をもらう前に逃げるそうです)


・玄関先に動くミイラやモンスターの人形をわんさとおいておき、子供が訪問したら一斉稼働(それこそ蜘蛛の子を散らすように子供が逃げていくそうです)


・家主が本格的な幽霊のコスプレで家から飛び出してくる(追いかける)


・子供が訪問してきたら大きな音がする大砲のようなおもちゃで驚かす


・玄関をあけた瞬間、水鉄砲を子供めがけてうつ(罵りながら子供は逃げていくそうです)


・玄関をあけた瞬間、戦闘態勢万全のコスプレで威圧する(戦闘服を着用し、本物に見えるおもちゃの銃をもって、タバコをふかしつつ行うそうです。※某ゲームのスネーク的な雰囲気です。)


・チェンソーをブンブン鳴らしながら威圧する


 
「トリック・オア・トリート」で訪問されたら素直にお菓子を差し出すのがマナーと思われがちですが、実はこうした大人側のちょっとした迎撃も用意されているようです。
なお、この恐怖を乗り越えて玄関まで来た子供にはどの家庭もちゃんとお菓子はくれるそうですよ。(たどり着くころには子供達はかなり泣きじゃくっているそうですが……)
ちなみに、家によっては「チビった」子供のために、新しい着替えとパンツを用意してくれているところもあるそうです。


それから、これは子供を迎える側についてのお話ですが、子供達に渡すお菓子については、国や地域でルールが定められています。(既製品のお菓子以外不可や、個別梱包していないお菓子は不可、手作りは不可など。)過去お菓子に毒が混入されるなどがあったからだそうです。


また、訪問OKのサインについては先にも紹介しましたが、国や地域でかなりルールが異なります。ルールを知らないがため、過去不幸な出来事もハロウィンでは起きています。海外で参加される方はか必ず現地の方の指導の上ご参加ください。


※画像はイタズラ好きの家主が家のガレージに設置したハロウィンの装飾。「事件後の死体」をイメージしているそうです。あまりにリアルすぎたため、本物の事件と間違われ警察に通報されています。子供を驚かせる前に近所の人を驚かせてしまったようです……。


※本記事は2012年10月30日に掲載した記事および、その際にいただいたコメント、情報をもとに追記・再編したものです。