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夏より注意が必要!? 秋の“食あたり”

2013年10月17日 00:01  オズモール

オズモール

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食あたりといえば、ピークは夏だと思ってない? 気象と人の体の関係に造詣が深い石川勝敏さんによると、夏よりも秋から冬にかけての時季のほうが、食中毒が起こる件数が多いのだとか。 「食中毒は、自然毒によるものと、細菌やウイルスが原因のものがあります。自然毒による食中毒は、キノコによるものが多数。トレッキングやハイキングの途中で見つけたキノコを採り、自己判断で食べることはやめましょう。プロでも判断に迷うようなものも少なくないようです」(同) そのほか、細菌が食中毒の原因になる場合は? 「細菌は鶏肉関連食品や牛レバーに含まれています。それらを加熱不足のまま摂取すると食中毒を起こすことも。自炊するときには、食材にきちんと火が通っているか確認することが重要。また、牛肉の生食は禁止とされていますが、これは牛レバーを安全に食べる方法がないからで、もし、腸管出血性大腸菌による食中毒をおこすと重症化するおそれがあります。豚肉の生食も注意が必要。食あたりを起こしたくないのなら、これらの肉類の生食はなるべく避けるのが賢明でしょう」(同) ウイルス性の食中毒はどんなふうにして起こるの? 「ウイルス性の食中毒のほとんどは、ノロウイルスによるもの。ノロウイルスによる感染は、飲食店や社員食堂、病院、給食センターで発生することが多いので、自炊を徹底したり、ランチはお弁当を持参するのがいいでしょう。とはいえ、外食しなければいけないシーンは必ずでてきます。食中毒が心配なら、普段から、体の免疫力が高めておくのがおすすめ。免疫力が高いほど、食中毒になる可能性のある食材を口にしたとしても症状が出なかったり、軽度で済むことがあるんです」(同) 免疫力を高めるために実践すべきは、早寝早起きなど規則正しい生活と、野菜、肉、魚のバランスのとれた食事、そして適度な運動なのだそう。無理なく続けて、秋冬の食中毒に負けない体力づくりを始めよう。 石川勝敏さんライフビジネスウェザー主宰。生気象学理論をビジネスに応用し「健康気象」「生活気象」「局地防災気象」「流通気象」を中心に社会に役立つ情報を幅広く提供している。著書に『季節、気候、気象を味方にする生き方』(産学社)、『天気を味方にして健康をつくる本』(中経出版)『天気を味方にして100歳まで元気に生きる方法』(グラフ社)ほか多数。【オズモール】