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ウェブで申し込み・結果閲覧できる「がん遺伝子検査」、来春からサービス開始

2013年09月19日 18:31  Techable

Techable

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日本人の死因の常に上位にあるがん。科学の進歩で、遺伝子を調べることでがんのリスクを予見できるようになり、米女優アンジェリーナ・ジョリーが乳がんのリスクが高いとして乳房切除手術を受けたニュースは記憶に新しい。そうした思い切った行動に出るかどうかはともかくとして、がんの早期発見につながるとして遺伝子検査は注目を集めている。遺伝子検査というとまだ一般的な検査とはいえないが、来春から9980円でがん12種類の遺伝子検査が受けられ、結果をウェブでチェックできるサービスが始まる。

モバイルコンテンツ配信事業などを行うエムティーアイ(東京)が、遺伝子検査サービスを行う子会社エバージーンをこのほど設立した。検査業務は専門の遺伝子検査会社に委託し、経済産業省が定めるガイドラインに沿ってリスクが「低い」「やや低い」「高い」と判定する。日本人が罹りやすい胃がんや肺がん、大腸がんなどをはじめとするがん12種類の検査が基本コースだが、オプションで基本コースに含まれていないがん、またはがん以外の病気の遺伝子検査も5000円前後で提供するという。

検査を受けたい人は、まずウェブで遺伝子検査キットを購入する。キットが送られてきたら、同封されている採取棒で頬の内側をこすって返送する。その数週間から2カ月後に、サイトでIDとパスワードを入力して結果を閲覧できるという仕組みだ。結果をただ報告するだけでなく、病気の内容や予防方法、初期症状、またリスクの低い人と比べて何倍くらい発症しやすいのかといった情報の提供も行う。エムティーアイ社は「有効な対策・予防に遺伝子検査を活用してほしい」としている。

エムティーアイ