特別にぜいたくをしているわけではなくそれなりに節約もして、給料に見合った生活をしているはずなのに、なぜか家計が苦しい…そんな悩みを抱えている人はいない?
「節約というと、少しでも安く食材を手に入れるためにスーパーをはしごしたり、光熱費を減らすために電気をこまめに消したりといったことをイメージしがちです。けれどもまずやるべき節約とは、毎月決まって出ていく『固定費』の見直し。毎月金額が変わる『変動費』に比べて、一度見直せばそのあとはなにもしなくても節約効果が得られ、まとまった金額を減らせるので、効率的なのです」
そう話すのは、ファイナンシャルプランナーとして活躍する高山一恵さん。特に見直したい固定費は次の通り。
◎住居費
まず見直したいのが衣食住の中で最も金額が大きい住居費。家賃が手取り収入の25%(都心部は30%)を超えている場合は、思い切って引っ越しを。
◎生命保険料や医療保険料
不要な特約や保障がついていないかをチェックして。シングルの場合、死亡保障は不要な場合が多いので確認を。
◎携帯電話料金
携帯電話は、定期的に料金プランの見直しをしよう。同じ使い方でもプランによって、数千円の違いが出る場合もあるので要チェック。加入している有料コンテンツも見直しを。
◎インターネット
プロバイダにより料金が異なるので、改めてチェック。無料プロバイダを選ぶという手も。忙しくてほとんど視聴していないケーブル放送なども見直そう。
◎クレジットカードの年会費
初年度は年会費が無料でも、翌年から会費がかかっているケースも。使用していないカードは解約して、なるべく1~2枚に絞り、ポイントを貯めたほうがお得に。
「クレジットカードは使い方次第でお得にもなるし、ムダづかいの原因にもなるもの。『手持ちのキャッシュがないから』といった理由でとりあえず使うのはNG。支払いを先送りしているにすぎないので、1回払いのみで利用する、キャッシングは利用しないなどのほか、使ったらその分の現金を取り分けて袋に入れる、などのルールをつくることが大切です」(同)
固定費の見直しは、即行動が鉄則。休日を利用して見直し、不要なものは一気に解約手続きを。後回しにせずに気合を入れて整理すれば、気分もスッキリするはず!
高山一恵エフピーウーマン取締役。ファイナンシャルプランナー。2005年に女性FP仲間とともに、女性による女性のためのマネーサロン「エフピーウーマン」を設立。共著に『35歳までにはぜったい知っておきたいお金のきほん』(アスペクト)。
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