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LEDに含まれる「ブルーライト」が人体に悪影響?

2013年09月05日 20:11  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

LEDに含まれる「ブルーライト」が人体に悪影響?

近年爆発的に普及したLED照明。最近、その光に対し「不快感」を感じている人が増えているという。症状は、LED照明に照らされた場所にいると「眩しすぎてつらい」「その場がチカチカする」など。


【元の記事はこちら】


これは、LED照明に含まれる「ブルーライト」が原因で感じる症状の一種で、ブルーライトの人体に対する影響を研究する「ブルーライト研究会」の資料によると、「ブルーライト」はヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持った、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達する光。
つまり網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光なのだそう。


そのため、光に対し敏感な人は特に目の疲れや目の痛みを感じやすく、最近では睡眠障害をともなうイライラやうつ症状が起こることも分かっている。また、高齢者に関しては夜間浴びることで体内時計に影響を及ぼし、うつや痴呆の発症リスクの高まりが懸念されている。
ただ一方では、体内リズムを整え、健康を維持する上で重要な役割を果たしている光であるということも分かっており、LED照明を設置した首都圏の駅ホームでは、自殺者が平均80%以上も低下するといった研究データもあるそうだ。
この件についてブルーライト研究会は「ブルーライトそのものではなく、長時間浴び続けていることが問題」と指摘している。


だが、そうは言ってられないのは「ブルーライト」に敏感な人々。特に最近はLEDディスプレイを採用したパソコンモニターやスマートフォンが増えており、気づかないだけで接する時間は意外に長い。


そんな時どうすればいいのか?最近、そうした状況をビジネスチャンスととらえた、いくつかの企業が対策商品を発売し、いずれも注目を集めている。


例えば、つい7月に、参天製薬がブルーライトダメージケア目薬として唯一の商品「サンテPC」を発売しインターネットニュースを中心に話題を集めたばかり。


他には、ブルーライト対策メガネ「JINS PC」や「Zoff PC」はサラリーマンを中心に支持を集めヒットを記録。また、スマートフォン本体にブルーライト対策が施された「NECカシオ MEDIAS X N-04E」や、ブルーライトの光をカットするアプリ「studio-piyo ReduceBlueLight Lite」はいずれも好調。


ブルーライトの光を苦手とする人達には、今のところこうした対策グッズで個々対応するしか道は残されていない。そのため、特にパソコンやスマートフォンなど利用時間の長い人は各自の注意が必要になってくるだろう。


なお、この紹介した中で記者は個人的に参天製薬の目薬「サンテPC」を愛用している。市販目薬にありがちなしみる感じが少なく、目薬が苦手な私としてはとても重宝している。
余談だが、以前眼科に行った際「目薬をさすのが苦手」と相談したことがある。その際に『目を開かなくても閉じた状態で数落とすだけでも少しは隙間から入るため、一定の効果は得られる』と教えてもらった。実際にやってみると、少しだけ入ってくる感じがあり、何もつけないよりは随分と回復が違った。目薬が苦手な方はこうした方法を試して欲しい。


※ブルーライト研究会:ブルーライトの人体への影響を医学的に検証することを目的に設立された研究会。慶應義塾大学医学部眼科教授の坪田一男氏が世話人代表をつとめている。


画像:参天製薬目薬「サンテPC」http://hitomi-sukoyaka.com/sante_pc/
参考:ブルーライト研究会 http://blue-light.biz/