写真将来のお金に対して、漠然とした不安を抱いている人は少なくないはず。たとえ貯蓄をしていても不安は解消されなかったり、やりたいことがあってもお金を使うことをためらったりする人もいるかも。ファイナンシャルプランナーとして活躍する高山一恵さんは「お金に対して不安を抱くのは、将来のお金のことを把握していないから」と話す。
「結婚や出産、住宅購入など将来のライフイベントにかかるお金をきちんと把握すると、これから必要なお金がわかり、漠然とした不安が解消されます。そのために役立つのが『ライフプランシート』。ある程度まとまったお金がかかりそうな将来の夢や予定を具体的に書き出すことで、どれだけのお金がかかるかがわかり、夢や目標が実現しやすくなるのです」（同）
高山さんに教えてもらったライフプランシートの書き方は次の通り。
（1）夢や目標を実現したい時期を考える
「何年後までには結婚したい」「何歳までには出産したい」などのほか、「資格取得」「海外旅行」などの夢や目標をどの時期に実現したいのかを考えて。
（2）夢や目標にかかる費用を調べる
それぞれの夢や目標を実現するためにかかる費用を、だいたいでいいので調べよう。例えば結婚は400万円、出産は30万円、資格取得に50万円、海外旅行に20万円など。
（3）ライフプランシートに記入する
横軸に西暦を1年ごとに記入し、その下に自分の年齢を入れていって。さらにそれぞれの時期に実現したい夢や目標、かかる費用を記入していこう。
お金がかかるライフイベントが同じ年に並んでいる場合は、優先順位を考えて、例えば海外旅行の回数を減らすといった調整も必要。ライフプランシートを作ってお金の面から捉えた人生設計を立てることで、漠然としたお金の不安がなくなるだけではなく、自分がどう生きたいのかというビジョンが見えてくるもの。
「夢や目標は頭の中で思い描いているよりも、文字にして何度も見るほうがかないやすくなるもの。部屋の目につく場所に貼っておくか、手帳に入れて持ち歩くようにするのがおすすめです」（同）
将来どれくらいのお金が必要かがわかると、今貯蓄をするにしても、節約をするにしても、モチベーションが上がるはず。さっそく自分なりのライフプランシートを作成してみよう！
高山一恵エフピーウーマン取締役。ファイナンシャルプランナー。2005年に女性FP仲間とともに、女性による女性のためのマネーサロン「エフピーウーマン」を設立。共著に『35歳までにはぜったい知っておきたいお金のきほん』（アスペクト）。【オズモール】
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