エアコンをつけて眠ると体が冷えてしまうし、切ってしまうと暑くて眠れない…夏は睡眠に関する悩みが一段と増える季節。「質のいい睡眠がきちんととれないと、自律神経が整わずに、だるさやプチ鬱を引き起こすので要注意!」とアドバイスをくれたのはアーユルヴェーダセラピストの鈴木真理さん。
「いい睡眠を導くために心掛けてほしいのは、副交感神経を優位にすることです。効果的なのは“腹式呼吸”。下腹部に意識を集中して5秒かけて息を吸いこみ、5秒かけて吐きだす呼吸を10回繰り返しましょう」(同)
眠る前に腹式呼吸と合わせて実践したいのが、マルマ(ツボ)押しとストレッチマッサージ。詳しいメソッドは次のとおり。
(1)足のむくみやほてりが気になって眠れない人は手を握りグーにして足裏を刺激
足の裏には無数のマルマが存在している。手をグーにして足裏全体をまんべんなく押して、たくさんのマルマを刺激して。
(2)頭や顔にある副交感神経を優位にするマルマをプッシュ
髪の毛をかきあげるように、生え際から頭頂部に向けて手のひらで頭皮マッサージ。さらに、目の下の頬骨のいちばん骨が高くなっているところを中指で指圧するのもOK。
また、自分の体質に合ったケアも大切。次のヴァータ、ピッタ、カパの特徴を見て、いちばん多く当てはまったものが、あなたのドーシャ(体質)。ドーシャに合わせた“快眠を導く入浴法”もチェック!
○ヴァータ
落ち着きがなく常に動いている、極端に背が大きかったり体が細すぎたりと、体のバランスがよくない、乾燥しがち、冷え性、便秘、しょっぱいものが好き
<快眠を導く入浴法>夜、38度ぐらいのぬるめのお湯をはった湯船にゆっくりとつかって。
○ピッタ
エネルギーがある、理論的、色黒、暑がり、目力がある、スタイルがいい、辛くて熱い食べものが好き
<快眠を導く入浴法>夜は37度ぐらいのシャワーでほてりをクールダウンさせよう。
○カパ
安定している、落ち着きがある、色白、ぽっちゃり体型、甘い食べ物やネバネバした食べものが好き、しゃべるのが遅い
<快眠を導く入浴法>朝、40度ぐらいのシャワーを浴びて、体をスッキリ目覚めさせると、夜もよく眠れるように。
寝苦しい夏の夜だって、アーユルヴェーダのケアならぐっすり! さっそく今日から始めよう!
鈴木真理セラピスト。メンタルケア心理士。エステ&アーユルヴェーダサロンROSA主宰。専門学校・大学と同時に4年間通い、心理学・社会学・教育学・福祉学全般・医学一般を学習。介護職を経てセラピストとして活躍。8割超えの施術リピート率は業界でも異例で「首都圏ベストセラピスト」として雑誌やラジオなどで数多く紹介される。現在も現役セラピストとして活躍の傍ら、フィットネスカルチャークラブの運営、セラピストの育成と、独立開業支援なども行っている。【オズモール】