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ここいちばんでの緊張や不安を撃退する秘訣

2013年08月06日 00:01  オズモール

オズモール

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「来週の社内でのスピーチが重荷」「プレゼンがうまくいくか心配で眠れない」…働いていると、そんな状況に置かれることもあるもの。「話すと頭が真っ白になるかもしれない」「いじわるな質問をされるかもしれない」といった緊張や不安が、頭の中をグルグル回り、寝つきが悪くなったり、胃が痛くなったりすることも。 「緊張や不安は、自分の心が傷つくことに対する恐れからくるもの。『恐れ』にいったんとらわれてしまうと、感情のコントロールがきかなくなり、悩みが多くなって、現実を見る目はゆがみ、判断力や行動力が鈍ってしまうのです」 そう話すのは、働く女性のアドバイザー的存在として数多くの著書を出している有川真由美さん。確かに緊張や不安があるときは、スピーチやプレゼンの参加者が全員敵に見えてしまったり、たった5分程度の内容なのに1時間くらい続くような気がしたり、恐れていることの全体像が正確に見えなくなりがち。 「未来に対する不安ばかり抱えていても仕方がなく、今できることをするしかありません。そう気付くためにはマイナスのことへの恐れを捨てるというより、感謝すること、嬉しいことなど今あるプラスのことに目を向けていくのがおすすめです」(同) プラスのこととは、例えば「スピーチのチャンスをもらえたなんてラッキー」「あと少しで準備も終わる」「準備さえできればあとはなんとかなる」といったこと。現実を受け入れることで今やるべきことが見えてきて、実際に行動しているうちに不安は鎮まってくるもの。現実を正確に見ることができれば、「それほど怖いものではない」と恐れも取り除かれるはず。 また、緊張や不安は本来の目的を見失っていることも一因といえそう。 「本来の仕事の目的は『顧客に喜んでもらって利益を上げること。そして自分たちも幸せになること』。この目的がいつの間にか『大勢の人の前で恥をかきたくない』といったことに入れ替わると、膨大なエネルギーを別な方向に使うことになるのです」(同) 緊張や不安など心の荷物が重くなっているときは、「そもそも目的はなんなのか」を確認する習慣を身に付けておくのがいいかも。緊張や不安を撃退して、心の安定を取り戻そう! 有川真由美作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで活躍中。旅行作家としても台湾を中心に約40カ国を旅し、エッセイやドキュメンタリーを執筆する。『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『10年先を考える女(ひと)は、うまくいく』(以上PHP研究所)、『よわむしの生き方―必要な人になる50のルール』(きずな出版)など、著書多数。 【オズモール】