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エネルギーを消耗する職場の「2大荷物」

2013年07月30日 00:01  オズモール

オズモール

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仕事から帰ってくると、いつもヘトヘトに疲れてしまう、ということはない? 仕事量の多さや仕事へのプレッシャーなどから来る疲れなら仕方がないけれど…。働く女性のアドバイザー的存在として数多くの著書を出している有川真由美さんは、いつも疲れて帰ってくるのは「エネルギーを無駄遣いしている可能性がある」と話す。 「例えば自分の仕事も山積みなのに、頼まれると『嫌』とは言えず引き受けてしまう人は、心がすり減りがち。自分を抑えて周りに合わせているうちに、それが重荷となってヘトヘトに疲れてしまうのです。断れないのは『いい人でいたい』という思いより『嫌われたくない』という恐れが根強くあるのかもしれません」(同) 確かに「せっかく自分を頼りにしてくれたのだから」「相手も大変なんだろう」「断ると、がっかりするだろうな」など相手のことを優先して考えはするけれど、それだけではないのかも。「断って嫌われるぐらいなら、少々大変な思いをしても引き受けよう」という気持ちもあるのでは? 「『嫌われたくない』と思っての行動は、実は本当に「嫌われるかどうか」には、さほど関係していないものです。断ったぐらいで嫌われるなら、それは相手の問題。むしろ自分の意思をはっきり示さないと、周りをイライラさせることにもなりかねません。断るときは『実は…』『本当は…』と話し始めるようにすると、相手も心を開いて、理解してくれるはずです」(同) 有川さんによると、もうひとつ職場での人間関係でエネルギーを無駄遣いしがちなことがあるのだそう。それが「人との比較」という心の荷物。 「私たちは『常に同僚と自分を比べてしまう』など、周りとの調和を図り、自分の価値を確認するために人と比較してしまいます。でも自分の持っていないものと相手の持っているものを比較しても意味がないし、欠点や弱点は人それぞれです。比較することは、エネルギーを無駄遣いするばかりか、『自分の持っている価値に目を向ける』『トータルでものごとを見る』という視点が、欠落してしまうのです」(同) 周りに合わせたり、人と比較したりすることから解放されれば、心の荷物は一気に軽くなり、本来の自分を発揮してパワーアップできるはず。さっそく明日から、余計な荷物を下ろして出勤しよう! 有川真由美作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで活躍中。旅行作家としても台湾を中心に約40カ国を旅し、エッセイやドキュメンタリーを執筆する。『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『10年先を考える女(ひと)は、うまくいく』(以上PHP研究所)、『よわむしの生き方―必要な人になる50のルール』(きずな出版)など、著書多数。【オズモール】