病院に行くことに拒否反応を示す子どもは少なくない。ストレスを感じながらの受診では脈拍や呼吸状態など正確なデータが得られなくなることもある。しかし、ぬいぐるみなら抵抗は少ないだろう。子どもの医療現場で役立つよう、クロアチアのスタートアップIDermaが医療センサーを備えたテディベア「Teddy The Guardian」を開発した。今後は、糖尿病の子どもの血糖値を測定できるようにするなど、病気に応じた特殊センサーを備えたテディベアの展開も視野に入れている。
Teddy The Guardianはすでに米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得し、現在69ドルでプレオーダー(10月発送予定)を受け付けている。主要マーケットは米国とヨーロッパとする一方で、中国とインドも有望視している。そうした発展中の国々では可処分所得が急速に増えており、第一子によりお金をかける傾向にあるからだ。
Teddy The Guardianは今後、クラウドファンディングサイトで資金調達キャンペーンを展開するほか、スタートアップを支援するロンドンやシリコンバレーのアクセラレーターの協力を仰ぐことも考えている。医療センサーの分野ではJawboneやScanduと競合するが、すでにFDAの認可を得ていることが強みとなりそうだ。