便秘になると気持ちがどんよりと沈み、仕事や恋へのモチベーションまで下がりがちに。それがさらに続くと、つい便秘薬に頼ってしまい自己嫌悪に陥ることも…。
「便秘は体質ではないので、改善することもできます」とアドバイスをくれたのが、医師の山口トキコさん。
規則正しい生活習慣を心掛け、自律神経を整えることと運動不足やストレスを解消すること。そして、お通じがよくなる食事法を取り入れると、便秘が解消されやすくなるのだとか。具体的な実践法は次の10つ。
(1)目覚めたら、窓を開けて朝日を浴びる
朝日を浴びると脳内の体内時計がリセットされ、体のリズムを整えることができる。
(2)朝、水を1杯飲む
朝起きたら水を1杯飲む習慣を。大腸が刺激を受けてぜん動運動が促され、便が直腸に送り出されるはず。
(3)寒天を食事に取り入れる
寒天は、カルシウムやマグネシウム、水溶性食物繊維が豊富なので、穏やかにお通じを促す作用が。積極的に摂取しよう。
(4)ヨーグルトを毎日食べる
腸内環境を整える善玉菌である、ビフィズス菌と乳酸菌を多く含んでいるのがヨーグルト。1日200グラムを目安に摂るのがおすすめ。
(5)ウォーキングを日課に
エスカレーターではなく階段を使ったり、最寄りの駅よりひとつ遠い駅から家まで歩いたりするなど、ウォーキングのクセをつけるようにして。
(6)深呼吸でストレス回避を
職場などのストレスが原因で便秘を引き起こすことも。仕事の合間に深呼吸をすると副交感神経が高まるので、ストレスが軽減される。
(7)きちんとお腹を空かせる
3食きちんとよく噛んで食べることもはもちろん、空腹を感じることも大切。すると消化や便通がよくなる。
(8)湯船につかり入浴する
暑い時季でもエアコンの風で体は冷えがちに。38~40度のぬるめのお湯に最低でも15分ほどつかるようにして。
(9)ベッドの上でエクササイズ
朝、起きたときや夜、眠る前に、大きく体を伸ばしたり、ひざを抱えるといった簡単なエクササイズを日課にしよう。
(10)トイレを快適に
便座カバーやタオルなど、インテリアにもこだわり、トイレを気持ちのいい場所に変えると、自然とリラックス感が促されるはず。
10の習慣を続ければ、あなたもいつかは便秘知らずに!? ぜひ試してみて。
山口トキコ医学博士。山形県生まれ。東京女子医大大学院卒、東京女子医大一般外科医局での研修を経て社会保険中央総合病院、大腸肛門病センターに勤務。2000年に「マリーゴールドクリニック」を設立。日本で初めての“痔”の女性専門医として活躍中。日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員。近著は『スッキリ!美便生活』(池田書店)。【オズモール】