自慢話を延々と聞かされたり、オチがない長話を聞かされたりして、イライラした経験はない? そこであからさまに時計を見たり、つまらなそうな態度をとったりすると、相手の気を悪くしてしまうもの。そんなとき、うまく話を切り上げる方法があるといいけれど…。
「自然に話を切り上げるためには、単調な会話に意図的に変化を与えることがポイント。そのコツさえ知っていれば、長い話を聞き続けてストレスを抱えることもなくなりますし、貴重な時間を無駄にすることも少なくなるはずです」(同)
そう話すのはスピーチコンサルタントの村松加王里さん。そこで、話を切り上げる具体的な方法を教えてもらった。
◎過去形を使ってまとめる
相手の気分がよくなる言葉を伝えたうえで、まとめに入り会話を終わらせる。例えば「今日は勉強になるお話がうかがえてよかったです。ありがとうございました」など、「今日は~でした」と過去形にすることで、相手は話を続けられなくなる。さらにお礼を言うことで、場を締めくくることができる。
◎次の約束をする
楽しい時間を過ごしたということを伝えたうえで、次に会う約束をしよう。例えば「今日は楽しかったですね! 次はいつにしましょうか?」など。これなら相手も後追いできないはず。
また、自慢話など楽しくない会話の流れを変えるときは、次のテクニックを参考にして。
◎あいづちのテンポを変える
マシンガントークの相手には、あいづちのテンポをゆっくりめにすると、相手の話すスピードもそれに合わせて遅くなっていく。すると別の話題に変える隙ができてくる。
◎ほめてから切り捨てる
相手をほめたうえで別の話題に移ると、相手は突然話題を変えられても気分が悪くならないもの。例えば「さすが○○さんですね!そういえば次回の会議の日程ってどうなりました?」など。ほめ言葉にはできるだけ感情を込めて。
◎突然ハイテンションになる
勢いで別の話題に変える方法も。「ちょうど今気がついた!」という雰囲気で、例えば食事中なら「あっ!この珍しい野菜の名前なんだっけ?」といった具合に。流れを変えたあとは話題が広がるように、自分の得意分野や相手の関心があるネタにしよう。
話の流れを変えるコツを知っていれば、長話に我慢し続ける必要はなし! さっそく活用してみよう。
村松加王里スピーチコンサルタント。テレビ番組のキャスターやリポーターとして幅広く活動。そのかたわら「話し方と伝え方」講師として、研修や講演を行うほか、テレビや雑誌などで活躍している。著書に『しゃべらない会話術。』(青月社)がある。お知らせ村松さんの新刊『人に好かれる話し方の法則』がアース・スターエンターテイメントより好評発売中。コミュニケーションをとるうえで重要な「間の使い方」とは?
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