Facebookなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)を活用して採用活動を行うソーシャル・リクルーティング。フランスに拠点を置く「MyJobCompany」はただSNSを使って募集をかけるのではなく、ネットユーザーなら誰でも“ヘッドハンター”になれるという仕組みをとっている。ネットワーク内の友人や知人を紹介し、応募にふさわしい人材と判断されたり実際に採用されたりした場合は手数料が支払われるというものだ。
専門職の肩書きを持っている人は通常、同業の知り合いがたくさんいるという点に着目した紹介制度だ。MyJobCompanyのプラットフォームに、どういった人材を求めているか、どんなスキルを必要としているかなどの情報を企業が投稿すると、登録しているヘッドハンターの中から肩書きなどをもとに適当と思われる人を絞り込む。そうして選ばれたハンターに人材紹介を依頼し、ふさわしい人を紹介してくれたら若干の手数料が払われる。もし採用に至ったら、より多くの紹介料が用意されている。
このシステムの特徴は、募集するのがニッチな専門職であればあるほど、その力を発揮する点だろう。企業にとって、通常の求人広告ではなかなか網にかからない人材にアプローチできるというのが魅力だ。ハンターに支払われる手数料は内容によって異なり、380ユーロから数千ユーロまで幅がある。
MyJobCompanyは昨年フランスでサービスを開始し、その後南米でも展開。そしてこのほどイギリスにも広げた。現在2万5000人超のハンターが登録している。
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