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“自分らしい生き方”をめざす仕事の選び方とは?

2013年05月28日 00:01  オズモール

オズモール

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今はさまざまな働き方を、自由に選べる時代。そのためか、「低収入でもいいから自分のやりたいことだけを仕事にして、自分らしく生きたい」と考える女子もいるみたい。それって一見、ステキな生き方のようにも思えるけれど…? 「収入にこだわらずに自分のやりたいことだけを仕事にするのは、楽しそうに思えます。でもそれは、自分の生活さえ守ればいいという若いうちだけでしょう」 こう話すのは、働く女性へのアドバイザー的存在として数多くの著書を出している有川真由美さん。例えば子供が生まれたり、家族が病気になったりすると、そのためのお金が必要になってくるもの。そんなときに、「自分の生活を守るだけで精いっぱい」という経済状況では、あまりにも心細いのでは? 「そうした状況だと、経済的な事情から結婚への依存心が強くなったり、親元から自立できないパラサイトの状態から抜け出せなくなったりする場合が出てきます。果たしてそれが、本当に“自分らしい生き方”と言えるでしょうか」(同) では、仕事に自分らしさを追求することは諦めなければならないのかというと、そうではないみたい。 「“好きなこと”よりも“自分の能力が発揮できること”、“自分が求めること”よりも“人から求められること”を仕事にする方が、“自分らしい生き方”につながります」(同) そもそも、社会経験がそれほど多くないうちから「私がやりたい仕事はこれ」と決め付けるのは、自分の可能性を狭める行為。自分の可能性がどこにあるのかは、自分自身ではそうそう判断できないものなのだから、若いうちは与えられた仕事に全力で取り組み、いろんな可能性を試してみては? すると、最初はあまり興味がなかった仕事でも自分の能力が発揮できることがわかり、周囲からも求められる人になる、ということもあるはず。 「“仕事を選ぶ人”よりも、周囲から求められて“選ばれる人”のほうがかっこいいですよね。そんな風に“選ばれる人”になれば、仕事における裁量が広がり、結果的に自分がやりたいことを仕事に反映することもできるのではないでしょうか」(同) まずは目の前の仕事を粘り強くこなし、自分にはなにができるのか、どういう場面で人から求められるのかを把握して。きっとそれが、本当の意味での“自分らしい生き方”につながるはず! 有川真由美作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで活躍中。旅行作家としても台湾を中心に約40カ国を旅し、エッセイやドキュメンタリーを執筆する。『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『10年先を考える女(ひと)は、うまくいく』(以上PHP研究所)、『よわむしの生き方―必要な人になる50のルール』(きずな出版)など、著書多数。【オズモール】