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転職でキャリアアップするために必要な戦略とは

2013年05月21日 00:01  オズモール

オズモール

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今は転職したことがない人が少数派と言えるくらい、転職があたり前の時代。せっかくならやりたい仕事につけて、お給料も上がるなど、キャリアアップにつなげたいもの。 ところが、働く女性へのアドバイザー的存在として数多くの著書を出している有川真由美さんは、「日本では転職によってキャリアダウンしてしまう傾向がある」と話す。 「欧米では、転職回数が多いことはキャリアアップの証とみなされ、プラスに評価されることが多いのですが、日本の場合は“粘りがない”“十分な経験を積んでいない”といった低い評価につながりやすいようです」(同) 特に近年は、新卒から非正規雇用で働かざるを得ない人も少なくないはず。しかし、そこから一発逆転を狙って転職をしてみても、結局は以前よりも条件の悪い仕事しかなかった…なんてことも。 「『手当たり次第受ければどこかに採用されるだろう』という気持ちでは、悪い条件で妥協をせざるを得なくなってしまいます。転職によってキャリアアップを図るためには、ちょっとした戦略が必要です」(同) 実は有川さん自身、数多くの転職を経て今があるのだそう。そんな有川さんの経験に基づく、転職でキャリアアップをめざすための戦略を教えてもらおう! ●転職するまでにひとつだけでも「○○のプロ」と言えるものを身に付ける 「プレゼンや会議の資料作りに関してはプロです」など、ちょっとしたことでもいいので、なにかひとつ強みとなるスキルや実績が得られるまでは今の仕事をやめずにがんばってみて。そうしたプロと言えるものがあれば、アピールポイントとなって転職もしやすくなる。 ●単なる“資格マニア”にならない 少しでも多くの資格を取って転職に活かそうと考える人もいるけれど、脈略なくあれこれと取得するだけでは単なる“資格マニア”とみなされがち。例えばネイリストなら、ネイリスト検定のほかにカラーコーディネートの資格も取得しておけば「顧客のファッションに合わせて色の提案ができます」といったアピールもできる。やりたい仕事の強みにつながる資格を選ぼう。 転職でキャリアアップするかキャリアダウンするか…その明暗を分けるのはこうした戦略があるかどうか。目先の条件だけに捉われず、長い人生のなかでどんな仕事をしていきたいかを考えた上で戦略を立ててみて。 有川真由美作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで活躍中。旅行作家としても台湾を中心に約40カ国を旅し、エッセイやドキュメンタリーを執筆する。『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『10年先を考える女(ひと)は、うまくいく』(以上PHP研究所)、『よわむしの生き方―必要な人になる50のルール』(きずな出版)など、著書多数。【オズモール】