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1億円も違う!働く女性と専業主婦の生涯収入

2013年05月14日 00:01  オズモール

オズモール

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結婚していなくても、働く女性なら気になるのが「将来、結婚や出産をしても働けるの?」という問題。ところが、昨年発表された「世界男女格差報告」(各国を男女格差が少ない順にランキングしたもの)によると、日本は135カ国中101位と、かなり男女格差が大きいという結果に。特に「賃金の平等」「賃金所得」については、先進諸国のなかで最低水準なのだそう。 「日本の社会はいまだに男性中心で、残業を伴う長時間労働や接待営業など、男性的な働き方が重視される傾向があります。そのため、子育て中の女性は職場で不利な立場になりやすく、やる気があっても仕事を辞めざるを得ないケースが少なくありません。これが労働環境における大きな男女格差の一因と言えます」 そう答えるのは、働く女性へのアドバイザー的存在として数多くの著書を出している有川真由美さん。ちなみにほかの先進諸国では、女性が仕事を続けることで家庭の経済力が高まり、結果的に出生率が上がる傾向が見られるのだとか。子育て中の女性が働きやすいと思える環境作りが、少子化問題の解決にもつながるみたい。 とはいえ、こうした問題が今すぐ改善されることはあまり期待できない。そこで、私たちはどうすれば長く働き続けることができるのか、そのヒントを有川さんに教えてもらおう。 ●男性と同じように働こうとしない 男性と同じように働こうとすると、子育てとの両立は難しくなる。それよりも“細やかさ”“気配りのよさ”といった、女性ならではのよさを活かした働き方をした方が、評価につながりやすく、子育てとの両立もしやすいはず。 ●途中でペースダウンしてもOK。とにかくしぶとく働き続ける 子育てなどの理由で一度離職すると、復職するのは大変なこと。多少仕事の時間が減っても、昇進や昇給が先延ばしになってもいいので、子育て中でもしぶとく仕事をし続けるようにしてみて。働く人生はその先もずっと長いのだから、一時的にペースダウンしても十分取り返すことができる。 ずっと正社員として働き続けた女性と、育児などを機に退職してパートなどで稼いだ女性とでは、年金も含む生涯収入の差が1億円以上というデータもあるとか。「あのとき辞めなければよかった」なんて後悔しないためにも、結婚や出産後の働き方について今から考えておこう! 有川真由美作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで活躍中。旅行作家としても台湾を中心に約40カ国を旅し、エッセイやドキュメンタリーを執筆する。『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『10年先を考える女(ひと)は、うまくいく』(以上PHP研究所)、『よわむしの生き方―必要な人になる50のルール』(きずな出版)など、著書多数。 【オズモール】