仕事に結婚、出産と、女性の生き方にはいろんな選択肢があるけれど、どうすればいちばん安定した道を進めるの?
そんな疑問に「女性の人生に安定した道はありません」と答えるのは、働く女性へのアドバイザー的存在として数多くの著書を出している有川真由美さん。
「どんな道を選択しても、なにかしらのリスクはついてくるもの。だから、女性の人生にはどんなリスクが待ち受けているのか、知っておくことが必要です」(同)
有川さんによると、女性の人生には大きく7つのリスクがあるのだそう。
(1)男性同様には働き続けられないリスク
男性同様に働かなければならない厳しい職場だと、結婚や出産などのタイミングで仕事に100%では取り組めなくなり、遅れをとったり、働き続けられなくなったりする。
(2)低賃金リスク
プレッシャーが少なく自由な時間が確保できる働き方を選択すると、キャリアアップにつながらず、低賃金が続いてしまう可能性が。
(3)再就職が難しくなるリスク
結婚後、子育てなどの理由で一度仕事を辞めてしまうと、高いスキルや資格などがない限り再就職が難しい場合が多い。
(4)婚期や出産適齢期を逃すリスク
仕事中心の生活を送ると、出会いのチャンスが少なくなって婚期を逃したり、出産適齢期を逃したりするケースが。
(5)仕事と家庭の両立ができないリスク
結婚しても仕事と家庭を両立する道を選んだ場合、家族の理解と協力を得られないと心身ともに大きな負担を抱えることに。
(6)会社依存から抜け出せないリスク
安定をめざして大企業に就職した場合、仕事が合わない、人間関係で嫌な思いをするといった場合も簡単に辞める決断ができず、不満を抱えたまま会社に依存する傾向が。
(7)夫の人生に左右される専業主婦リスク
専業主婦の道を選んだ場合、人生が夫の仕事状況や健康状態に左右される。特に、夫の失業や病気、離婚などのリスクは危険度が高い。
こうしたリスクを回避するためには、生き方をひとつに決めつけないことが大切。「自分にはいろいろな選択肢がある」と考え、イメージを広げてみて。
また、さまざまあるリスクのなかでも、受け入れられるものとそうではないものの見極めをしておくことが大切。そうすれば、これから先に人生の選択を迫られたときに、自分の判断でベストな道が開けてくるはず!
有川真由美作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験をもち、マナー講習指導、新人教育の経験から、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで活躍中。旅行作家としても台湾を中心に約40カ国を旅し、エッセイやドキュメンタリーを執筆する。『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『10年先を考える女(ひと)は、うまくいく』(以上PHP研究所)、『よわむしの生き方―必要な人になる50のルール』(きずな出版)など、著書多数。
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