寒い冬もいよいよ終盤、春の訪れをちらほらと感じられる時季に。この時季になると目がかゆくなったり、鼻水がとまらなくなったりと、花粉症のツラい症状に悩む女子が多いみたい。それもそのはず、今や日本人の20%近くが花粉症なのだとか!?
花粉症やアレルギーに関する著書を出している赤城智美さんは、「花粉症の自覚症状があるのなら、悪化する前に手を打つことが大切」とアドバイスをする。
「特に今年は昨年に比べ、花粉の飛散量が約2~6倍(地域により差がある)といわれているので、今までなんの症状も起こらなかった人が“花粉症デビュー”することも。『花粉症かな?』と思ったら、放っておかずにすぐに対策を始めましょう」(同)
花粉症の女子には、どんな対策がおすすめなの?
「まずは花粉が目や肌に直接触れるのを避け、体内への侵入を防ぐことが大切。そのためには、マスクと花粉対策用のメガネは必須です。マスクは女性向けのメイクが落ちにくいタイプを選んだり、メガネも最近では、かわいいデザインのものが増えたので花粉対策グッズコーナーやメガネ専門店でお気に入りを探してみて」(同)
また、赤城さんは、ロングヘアとアイメイクにも花粉対策が必要なのだと言う。
「花粉の季節でもロングヘアをなびかせて歩いている人がいますが、髪の1本1本に花粉がついてしまうので危険です。アップスタイルにするか、帽子を被るようにしましょう。また、長いつけまつ毛も同様。花粉が付着し、目をこすったときに目の中に入ってしまうことも。この季節はなるべくナチュラルなアイメイクを心掛けましょう」(同)
これらの対策をすべて行ったとしても、まだまだ完璧ではないのだとか!?
「外で浴びた花粉を家に中に持ち込んでしまうのがいちばん厄介です。一度、花粉を家の中に入れてしまうと、知らず知らずのうちに花粉が体内に入り込み、一晩中ツラい症状で苦しむことに。家に入る前は、玄関の扉の前で衣服をはたいたり、花粉をコロコロ粘着ローラーで丁寧にとったり、バッグやメガネなどは、ウェットティッシュでしっかり拭いておくといいでしょう」(同)
面倒かもしれないけれど、きちんと予防対策をすることで花粉症の症状は軽減される。本来は気持ちいい季節である春を、少しでも快適に過ごそう!
赤城智美アトピー・アレルギー性疾患のある患者とその家族を支援するNPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」事務局長。著書に『花粉症がラクになる』(コモンズ)、『アレルギーと楽しく生きる』(現代書館)、『アトピー・アレルギー克服応援ブック』(合同出版)などがある。Webサイト「食物アレルギー危機管理情報(FAICM)」運営中。
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