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たしなみに差が出る!靴を脱ぐときのマナーとは?

2013年01月30日 00:00  オズモール

オズモール

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日本人にとって人前で靴を脱ぐのは当たり前のことだけど、意外と身に付いていないのが靴を脱ぐときの正しい作法。訪問して最初のしぐさとなる靴の脱ぎ方は、相手の印象に残りやすいので、美しい作法を身に付けておきたいもの。 「靴の脱ぎ方に対する日本独特の作法は、相手に対する気遣いと美しさがあり、一連の動きがスムーズにできるととてもスマート。慣れれば簡単なので、ぜひ実践してみてください」 こう話すのは、和文化研究家の三浦康子さん。そんな三浦さんに、正しい靴の脱ぎ方を教えてもらった。 (1)玄関から入ったら、そのまま前向きで靴を脱いで上がる。 (2)家の人に対してなるべくお尻を向けないように注意しながら、少し斜め向きになってひざをついてかがむ。 (3)つま先が外側を向くように靴の向きを変え、下座のほう(家の人が立っている場所から遠いほうの玄関の端、またはシューズボックス側)に寄せて置く。 つま先が外側を向くように靴を置くのは基本だけれど、よくやりがちなのが、くるっと向きを変えて靴を脱ぐ方法。この方法だと、つま先が外側を向いた状態で靴を脱ぐことができるので、靴の向きをわざわざ変える手間が省けるけれど、実は、その家の人に対してお尻を向けてしまうため、失礼にあたるのだそう。 「誰かのお宅にお邪魔するときだけでなく、座敷の飲食店に入る際などもこの作法を心がけて。カップルでお店に入る場合は、男性が先に靴を脱いで上がり、女性が2人分の靴を揃え直すと日本女性の美しいたしなみを感じさせるはずです」(同) ただし、上がり口(土間から座敷に上る段になっているところ)が高い飲食店の場合、座敷に上がってから靴の向きを変えようとしても、靴に手が届きにくく、お尻を高く上げることになって下品になることも。お店の方から「こちらで揃えます」などと声がかからない場合は、座敷に背を向けて靴を脱いだほうがベターなのだそう。 また、帰るときは、家の人が靴を玄関のまん中に移動してくれているケースが多いけれど、その場合は、少し端にずらしてから履くのがマナー。ただし、後ろに人を待たせているときなどは、「お先に」と声をかけてそのまま靴を履いてしまってもOK。 玄関先でバタバタせずにスムーズに靴を脱ぐためにも、日頃から正しい靴の脱ぎ方を心がけておこう! 三浦康子和文化研究家、ライフコーディネーター。古きよき日本のライフスタイルをテレビ、ラジオ、雑誌、ウェブなどを通して今に伝えている。著書に『粋なおとなの花鳥風月』(中経出版)、監修に『はじめよう!和のある暮らし』(PHP研究所)など。【オズモール】