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東京に実家がある人がうらやましい

2013年01月27日 11:30  gooランキング

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東京と地方都市の比較、地域間格差がネットで話題になっていますが、上京して東京住まいの人、東京から地方へ転勤した人など両方の側面を知っている人には、どちら側の意見にもうなずくところがあるのではないでしょうか。「実家が東京の人がうらやましい」という地方出身者、「東京にだって不便はある」という東京出身者… 住んでいる人にしかわからない悩み、それぞれの立場の本音を探ってみました。

●東京ばかりが恵まれている?地方にはない選択肢の数

発言小町のトピック「東京に実家があるってうらやましいー! 愚痴です」は、大学入学を機に上京、そのまま就職して東京に10年以上一人暮らししているという30代独身女性からの投稿。学生時代はバイト代が全てお小遣いになる実家暮らしの友達を尻目に、自身は生活費のためにバイトし、貧乏を経験したのだとか。また社会人になってからも、両親から子育てのサポートを受けて仕事を続けられる実家暮らしの友人がうらやましいと感じているとのこと。他にも、子どもの頃から銀座で買い物をしたり、ディズニーランドにも宿泊なしでデートに行けたりする東京育ちの人に憧れがあるとし、さらには、高校・大学入試や就職活動において、努力をせずとも「たくさんの選択肢」が目の前に与えられていることがうらやましいという相談者。これについて、東京育ちと上京組、それぞれの立場からさまざまな意見が寄せられました。

●そんなにうらやましい?東京育ちの本音

「あまり出かけないですよ」という東京生まれ、東京育ちのみかんさん。曰く「どこの地域でも同じじゃないですか? 用事がなければわざわざ繁華街には行かない。地元で就職したらひとり暮らしする必要もない。結婚しても親が近くに住んでいれば、親に育児を手伝ってもらう。東京に限ったことじゃないと思いますけど」とのこと。

また、トピ主の「職業の選択肢も広いですよね」といった発言に対し「ひどく違和感を感じる」という房総半島さんは、「職を求めて東京に来る地方出身女性は多いですよ。東京の『選択肢』は日本全国に開かれていませんか? むしろ企業の地方採用枠に東京の人は含まれません」とコメントしています。

これに対し、地方出身者さんは「『上京する』という選択肢そのものがない人のほうが多いですよ」と反論。「仮に東京で就職したいと思っても、説明会やら筆記試験やら面接のたびに交通費がかかり、手当たり次第に応募するというわけにもいきません。地方出身者が頑張ってようやく手に入れた選択肢が、東京出身の方にとってはごく当たり前のものである、ということが羨ましいんですよねぇ」と力説しています。

一方で「かな~りラッキーだと自負してます」という目白のさんまさんは、東京にも不便な地域がある中、最寄りの山手線の駅まで徒歩3分という恵まれた立地に実家がある東京生まれの女性。物質的にも文化的にも教育的にも、何の不自由もなかったそうで「東京の中でも、程よく都会、程よく住宅地な地域で育ちました。そのアドバンテージは色々と感じます」と回答。他にも、東京育ちの回答者からは、トピ主が選択肢の数に触れたことで初めて自分が恵まれた環境にいたことに気付かされたという意見が多く見られました。また「選択肢があるのに出無精なのは、贅沢かもしれませんね。老後に、コンビニやスーパー、病院が近いのは有り難いと思います」(ゆかさん)、「トピ主さんのような野心があって目標に向かって頑張るみたいな人羨ましいです。東京っ子にはたくましさが欠けているのかなあ」(zzzさん)といった声も聞かれました。

しかし、港区生まれ、中野区育ちで現在は東京に程近い埼玉県内に住んでいるというこばとんさんは「ショッピングモールも充実してるし、駐車スペースも広いし、私はもう東京に住みたいとは思っていません」とコメント。子どもができたら、物事の優先順位が変わってくることはあるかもしれません。

反対に、東京ゆえの不便を挙げる回答も。「親がずっと都内にいる子も親が亡くなると莫大な相続税で泣く泣く家を手放して、結局そこに住み続けられる人は少ないです。いつでも帰れる田舎があるって幸せですよ」(タフチワワさん)、「確かに、政治も文化も東京を中心に回っています。刺激的です。しかし、田舎暮らしもまんざらじゃないです。どちらもそれぞれによいところ、悪いところがあります」(パタパタママ)といった意見も。

●やっぱり東京がいい!地方を知っている人にしかわからない悩み…

地方出身の回答者からは、「100%共感します」「私もずっと思っていました」「気持ちよくわかります」といった声が多く聞かれました。特に選択肢の絶対量に関して「高校は偏差値で半自動的に受験校が決まりました。(中略)各レベルに対応する学校が1つしかないんです。校風とか考慮する余地はありませんでした(笑)」(地方出身者さん)、「田舎には就職先がありません。絶対数がないのです。そしてお給料だって安いです。東京の半分くらいしかないんじゃないかと思うほどです。東京にずっと住んでいればたぶん分からないことだと思います。私も田舎に住んでみて初めて分かったことです」(yuiさん)とった意見が続出。また、東京で生まれ育ち、地方へ嫁いだyodoさんは「地下鉄もあるし、Dean & DeLucaもあるし(笑)、正直、東京とさほど変わらないと思ってました。が… やっぱり東京とは雲泥の差でした」と本音をポロリ。

しかし、地方ゆえの利点を挙げる回答者も。「地方はライバルが少ない」という紙コップさんは、東京は優秀な人の絶対数が多く質も高いため、地方の学校なら優秀層なのに、都心だと中間層になってしまう人が多いのではないかとコメント。「私は地方出身だからこそ、自分に否定的にならずに伸ばせてここまで頑張れた、という感じですかね」と分析しています。また、田舎出身ゆえに「お受験」と無縁の環境にいられたことが良かったというマトンさんは「地域のトップ校なので先生の質は割とよく、でも全体的にのんびりしていて、私はのびのび、お山の大将してました」と振り返っています。

誰もが都会での暮らしを望むわけではないですが、進学においても就職においても選択肢の数が圧倒的な東京は、やはり魅力的に感じられるもの。両方を経験している人ならば、その思いは一層強いといえるかもしれません。さて、地方出身の皆さんは、東京生まれ東京育ちの人をうらやましく感じるでしょうか。(熊)

都会は違う!東京に来て驚いたこと


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