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子どもの名づけに後悔…どう向き合う?

2012年06月04日 11:30  gooランキング

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明治安田生命が発表した名前ランキング2011によると、男の子の1位は《大翔》《蓮》、女の子の1位は《陽菜》《結愛》という結果が明らかになりました。一生にわたって名乗るとなれば、命名にもかなり頭を悩ませるのではないでしょうか。近年ではキラキラネームと呼ばれる、やや読みにくい漢字や当て字など個性豊かな名前が話題となっていますが、由来や願いを込めてこだわり抜いた結果、難読ネームになってしまったケースもあり、子どもにつけた名前を後悔している人もいるようです。

●産後の忙しさで安易に決定してしまった名前に後悔……

キラキラネームをつけて後悔……。教えて!goo『子供の名付けに後悔しています…。』では、子どもの名前をネットで検索したところ、「響きがおかしい」「人の子どもにつける名前ではない」などの書き込みを見つけショックを受けたという母親から相談が寄せられていました。産後のバタバタした状況で、なかなか名前が決まらずに焦っていたこともあり、冷静さを欠いた状態で決定してしまったことを後悔。誹謗中傷の書き込みだけがずしりと心に圧し掛かり、無邪気に笑うわが子を見るたび涙があふれてしまうのだとか。そんな妻に夫は「自分がつけた名前なのに、そんなことを思っていると子どこもがかわいそう」と声をかけてくれたものの、なかなか心の整理がつかずアドバイスを求めていました。

「まず第一に、読めます。これは今の時代非常に重要なファクターです」(born1960さん)

「立川談志は本当は別の名前が欲しかったのですがこの名前になりました」と落語家を例にアドバイスを寄せているk-a-r-a-p-a-n-aさん。特に落語界では師匠からつけられた名前に文句を言えない風潮があり、その不自由さをバネに「自分の名前を大きな名前にすること」を目標に掲げて成功した例もあるのだそうです。

「人の意見は、すべて正しいわけじゃありません。あくまで意見、その人が、そうに思っただけ。意見は当然聞くのは良いですが、判断は、自分でしましょう」とsinntyannさん。メディアの情報に左右され、自分の意見を持たない人に耳を傾ける必要はなく、自分の判断に自信を持つことで責任感が生まれるとしています。

悩むのは子どものことを真剣に考えている証とし、将来名前の由来を聞かれたときに、きちんと説明できるように準備をしておく、他人の意見に左右されるのではなく堂々とするべき、などの助言がよせられていました。コメントの多くは投稿者が頭を悩ませるほどキラキラネームではない、むしろ一般的ではないかという肯定的な意見がみられ、相談者は胸をなでおろした様子でした。この投稿の他にも「この名前はおかしいですか?」や、「難しい当て字が読めるかどうか」など、第三者から率直な意見を求める投稿が寄せられていたのが印象的。名前の印象、響き、由来、字画、苗字との兼ね合い……条件が増えるほど選択肢も限られ、難読化する傾向にあるのかもしれません。

●キラキラネームで就職が困難になる?

togetterに『togetter』と題して命名に関するまとめがありました。寄せられたつぶやきによると、(学術的な調査や論文などはないという前提で)近年増えている小中学生のうつ病の原因はキラキラネームにあるといわれているのだとか。小児科医師がコメントしていたという書き込みによると「『一目で誰でも読める』というのは絶対必要な条件らしいです。子どもが毎回、初対面の相手に一度失笑され、その後に自分で読み方を説明するのが一番恥ずかしくつらいようです。そして思春期には親を恨むようになるようです」と、背景を説明していました。

また気がかりなのが将来のこと。Gow!Magazine『人事担当者が真実を明かす「DQNネームのせいで就職できない」』では、実際に大企業の人事担当者に真相を聞いていました。実際にキラキラネームの学生と面接をした印象では、自己紹介の声が小さい人が多く、名前を言うのに抵抗があるように感じたのだとか。「最終的な人事決定権を持つのは60歳前後のおじさん世代なので、発音しにくい名前というだけで、マイナスイメージになってしまう」とのこと。現時点のビジネスシーンにおいては、名前が与える影響は意外と大きいのかもしれません。

R25『日本の難読ネームは伝統だった!』によれば、読み方が難しい名前はいまに始まったことではなく江戸時代の名前にもみられたのだとか。本居宣長記念館の取材によれば、「江戸時代にも、難解な読み方の人は多かったようですね。当時の国文学者、本居宣長も、彼の著書『玉勝間 十四の巻』の中で、最近は読みにくい名前が多くて困ると、嘆いています」と、たくさんの門下生の中には読みにくい生徒の名前もあり、読み仮名を振っていたのだそうです。教師が苦戦する難読ネームの読み方。使う漢字はちがえど、いまも昔も変わらない様子、近い将来“キラキラネーム世代”として定着する日は近いのかもしれません。(幸)

お父さん、娘に好かれていますか?


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