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子どもに席を譲りますか?

2012年05月24日 11:30  gooランキング

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仕事帰りの電車でうとうとしていると、母親と一緒に乗ってきた子どもが、目の前で「疲れた、座りたい」とぐずり出した。妊婦さんや赤ちゃんを抱っこしているお母さんになら気づいた時点で席を譲るものの、自分で立って電車に乗ることが可能な年齢の子どもにも「どうぞ」と譲るべきなのか… そこで、電車の座席は子どもにも譲った方が良いのか、みんなの意見を探ってみました。

●子どもには譲らない?その理由は…

教えて!goo「お子様に席を譲りますか?そうだとしたら何歳までですか?」は、電車とバスを通勤で利用しているという女性からの相談。電車やバスに乗っている際、子どもだと両親と手をつないでいても体勢が不安定に見えるため、座らせてあげたいという相談者。

これに対し、回答者からは「自分で立てる年齢であれば譲りません」(kawamuraさん)や、「子どもは料金も半額または無料なのですからあいているならともかく… という感じです」(satoshilove2さん)、「私も自分の子どもは立たせます」(Kon1701さん)などの意見が寄せられ、多くは「子どもには席を譲らない」という回答でした。また、子どもを持つ母親からも「二児の母です。子どもに席は譲りません。『座りたい~!』なんてダダをこねてる子を見ると(大人だって疲れてるのは同じだ~!)と心で叫び見て見ぬふりをします。ダダをこねるだけまだ元気がある証拠ですから、たいていは」(kachoufuugetuさん)という、やや厳し目な声が寄せられました。

一方で、「時と場合による」というLiccoMicco11さんは、自身が体験した次のようなエピソードを紹介。旅行先で乗車したトロリーバスがすし詰め状態だったそうですが、何とか座れて「ラッキー」と思っていたところ、発車から5分後、近くに立っていた5歳くらいの女の子が疲れたのかへたりこんでしまったのだとか。中国人だったため、初めはどう声をかけてよいか迷ったそうですが、ジェスチャーで「どうぞ座って」と伝えたところ、彼女の父親は嬉しそうに「謝謝、ありがと」と片言の日本語でお礼を言ってくれたとのこと。LiccoMicco11さんは「こういうのいいな、って思えましたよ」とコメントしていますが、自分が疲れている場合でも周りへの配慮ができるだけの心の余裕は持っていたいものです。

●大切なのは、弱者をいたわる気持ち

発言小町のトピック「子どもに席を譲りますか?」でも、同様に「3歳以下なら譲る。でも明かに幼稚園児から上は譲らないです。むしろ、立ってなさい。鍛えなさいって言いたいです。自分の子どもには、実際にそうしていました」(にっちさん)や、「4~5歳なら親が言って聞かせたらちゃんと理解できる年齢。下手に甘やかさない方が結局は子どものためだから」(たびびとさん)、「2~3歳ならともかく、4~5歳なら譲らないでください~! ゴネれば席が手に入る、と子どもが誤学習してしまいます」(紫ぱんさん)など、しつけの観点から「譲ってもらわない方が良い」といった親の立場での意見が多く聞かれました。

そうした中、「あくまで電車やバスの中は足腰を鍛える場ではなく、座れないことを躾ける場でもないため、譲ります」というモモコさん。二児の母であるという彼女は、自分より体力のない子どもに席を譲るのは「弱者を守る行為」であるとしています。子どもと電車に乗る際も、自分は立ち、子どもには座らせるようにしてきたのだそう。その後、小学最高学年まで成長した子どもは「子どもは座れて当然」とふんぞり返ってるわけではなく「お母さん疲れてるから座っていて、私立ってる」と、席を譲ってくれるのだとか。もちろん、お年寄りやけがをしている人、妊婦さんにも自ら譲り、さらには自分よりも小さい子どもにも「ここに座りなよ」と譲ってあげられるようになったとのこと。「料金が半額だから、子どもは回復力早いから、大人は仕事してるからではなく、弱者をいたわる気持ちが大切だと思います」とコメントしています。

また、ラッシュ時の電車で気分が悪くなってしまってダダをこねると、様子に気づいた遠くの女性が席を譲ってくれた幼少期の経験が忘れられないというKathyさんは、次のように回答しています。

・「やさしさは、言葉ではなく気持ちや態度で他人に伝わると思います。子どもに席を譲る行為は、一見『甘やかし』ととらわれるかもしれませんが、その行為は確実に子どもに伝わります。私は、今でも老若男女、困っている人がいると席を譲ります。どうぞ、トピ主さんが席を譲ることで多くの人に『やさしさの輪廻』をもたらせるといいですね」

誰もが疲れている通勤電車では、眠気に襲われてうとうとしたり、読書や音楽に集中するあまり、周りへの配慮を忘れてしまったりしがち。ただでさえ他人の行動が目に付く満員の電車やバスでは、利己的な考えにとらわれて、困っている人より自分のことでいっぱいになってしまうこともあるもの。「座りたい」とダダをこねる小さな子に対し、頑なに席を譲らないでいるよりも、同伴の家族や子どもに「どうぞ」と声をかけるだけの心の余裕を持つことが、子どもにも響く大人の振る舞いと言えるのかもしれません。(熊)

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