洋画は字幕と吹き替え、どっち派？

映画館で洋画を観るとき、あるいは自宅で観るとき、みなさんは字幕と吹き替え、どちらを選んでいますか？ 映像に集中するか、原語で雰囲気を味わうか… 字幕派、吹き替え派それぞれにこだわりがありそうです。そこで、字幕と吹き替えのどちらが好きか、またその理由について、みんなの声を探ってみました。

●日本語のセリフにに興ざめ…字幕派のこだわり

発言小町のトピック「外国映画。『字幕』と『吹き替え』はどちらが好きですか？」は、断然字幕派という30代男性からの投稿。俳優の顔立ちや風景が外国なのに、その口が発する言葉が日本語だと冷めてしまうのだとか。そこで、字幕と吹き替えのどちらが好きかと投げかけたところ、170件を超えるさまざまな声が寄せられました。

質問者と同様に字幕が好きという回答者からは「映画の良さは俳優の言い回しやセリフのトーンも含めてだから」（きのしさん）、「このセリフって日本語に置き換えるとこんな表現になるんだ？！という発見も面白いので、やはり字幕がいい」（ぴろみさん）、「字幕では説明セリフが一言に省略されていますが、私は字幕を好みます。動体視力、脳活性の訓練と思っております（笑）」（potekoさん）といった意見が聞かれました。

ただし、字幕派の中には例外的に吹き替えを選択する作品があるという回答も見られました。『刑事コロンボ』を始め、クリント・イーストウッドやジャッキー・チェンの映画だけは吹き替えを選択するというSPQRさんは「小池朝雄さん、山田康雄さん、石丸博也さんの吹き替えが上手すぎるから。吹き替えがオリジナルを凌駕するケースもあるのだと驚いたケースです」と、その理由を挙げています。

●映像に集中したい！吹き替え選ぶワケ

一方、吹き替え派の回答者からはこんな声が。「字幕より情報量が多いから」というawaさんは、アメリカのテレビドラマをシーズン終了後に字幕で観たところ、会話の中身が薄いと気が付いたため、以降洋画は吹き替えを選ぶようになったとのこと。他にも「画面上に文字があると邪魔」（ちースケさん）、「字幕だと文字を追っているうちに頭痛がしてくる」（通りすがりっ子さん）、「子どもができてからはだんぜん吹き替えです。一緒に楽しめるので」（pocoさん）といった理由が挙げられていました。

また、声優の演技力に注目し、吹き替えの魅力を語る回答者も。海外ドラマが大好きで吹き替えでよく見るという鹿さん曰く「今の声優さんのレベルはものすーーーごく高いです。特に人気ドラマだと、一流の声優陣が揃っていたりするので、違和感なんて全く感じたことありません。特に『ER』の声優陣は秀逸かと」とのこと。役にぴったりとはまった声優の声の演技を堪能するのも、吹き替えの楽しみ方のひとつといえそうです。

他には、少数ながら次のような声も寄せられていました。「両方！」という婆さんちゃんさんは、字幕の小さな文字をずっと眼で追うのは目が辛く、かといってBGMが大きいと聞き取れないセリフがあるため、「日本語吹き替え＋日本語字幕表示」で観ているのだとか。基本は吹き替えを聞き、聞き取れないセリフだけ「日本語字幕」を観るようにしているとのこと。

また、吹き替えは違和感があり、字幕でセリフすべてを表現するのは無理があるため「原語(英語)で楽しみましょう」（アスクロンさん）という意見も。ダジャレや韻を踏んだ言い回し等、原語でないとわからない楽しみもあり「二人組の刑事モノなんて字幕じゃ『ニヤリ』が半減ですぜ」とコメントしています。原語で駄洒落が理解できるまでになるにはそれなりの英語力が必要ですが、発音やリスニング力アップのため、英語字幕で単語を確認しながら視聴するのもいいかもしれません。

●吹き替えが増えている理由は

2010年６月19日付けの日本経済新聞によると、かつては吹き替え版は家族向けの作品が中心だったものの、最近は一般向けの作品にも目立ってきたとのこと。記事によれば、字幕ではセリフの内容の３割程度しか伝えられないのに対し、吹き替えならば９割を伝えられるというメリットがあるのだとか。シネコンが増え、字幕か吹き替えかの選択が可能になったことで、吹き替えの利点に気づいた映画ファンが吹き替え版を選ぶようになり、洋画の楽しみ方も変わってきているようです。

原語の雰囲気を大切にするか、ストーリーや映像に集中するか… 字幕、吹き替え両方を観比べてみるのもいいかもしれません。さてみなさんは、洋画は字幕派、吹き替え派どちらでしょうか。（熊）

映画館でイラッとくる客といえば


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