男性がいまいち理解できない“女子力”

「女子力アップ」「女子力を磨く」など、数年前から“女子力”という言葉が女性を中心に浸透、いまやすっかり定着した言葉ですが、男性からすればいまだに女子力とは何をさすのか疑問に思う人も多いようです。言われてみればその定義はどこか曖昧なまま。そこで女子力とは何なのかを探ってみました。

●男性が首を傾げる「女子力」って？

発言小町のトピック「女子力ってなんですか？」では、友人と食事をしていたときに「豆乳鍋食べたから女子力UPだな」と言い出したことから女子力の話題へ発展。あれこれ議論を交わしたものの明確な定義はわからぬまま。そこで女子力の定義について質問をしています。

「職場の女の子達を見てると対姑能力だったり男受けだったり色々ですが女子目線でありかどうかかと思います」（おじさんですが）

ぱちぱちさんは「女らしさのうち、努力により発揮されるものを指すと思います。女らしさの演出力みたいな感じかな？」と、動きやすさを優先してスニーカーとズボンで出かけることが多くなったときに女子力が下がったと思うのだとか。加えて「『○○力』という言葉は単なる流行であるので、あんまり真剣に考えなくていいと思います」とひとつの流行語として解釈しているようです。

●女性の中にはやや否定的な意見も

女性とはいえその定義が曖昧なまま、なんとなく使っている人も多いようです。
「私もよく分かりませんが、おしゃれな人や美人な人のことを女子力が高い人といっているのではないでしょうか。あと、気遣いができるとか、嫌味じゃない程度に賢さを見せる人とか。でも、そんなのわざわざ「女子力」なんていう必要ないですよね」（セミロングさん）

ひむらさんは、メイクやファッションなどで容姿が女性らしく美しくなることの総称と考えているのだとか。「私の周りで実際『女子力』『大人女子』『ステキ女子』とのたまうのは大抵浅い人で、大して容姿も美しくない女性（でも変に自信は持ってる）です。なので私としては女子力＝空回り力と思っています」と、鋭い指摘がされていました。

数々の女性誌を読んだそらさんによると、「女性としての魅力、のことのようです。ただし、『女性が考える』という言葉が冒頭につきます。『男性が考える』ではないところがミソのような気がします」と、異性からモテることとは少しニュアンスが違い、女性から支持される女性としての魅力を指す言葉として使われることが多いようです。

●女子力とは一体……

goo辞書で意味を調べてみると「きらきらと輝いた生き方をしている女性が持つ力。女性が自らの生き方を演出する力。また、女性が自分の綺麗さ、センスの良さを目立たせて存在を示す力」とあります。また、はてなキーワード「女子力」によれば、「女性の、メイク、ファッション、センスに対するモチベーション、レベルなどを指す言葉」と定義されていました。その由来にもいくつかの説が存在しているようで、外見だけでなく見えない部分にこそ気を使う精神から生まれた「下着力説」、かわいらしさだけではなく仕事もこなす「仕事力説」、外見だけではなく内面も磨く「心の力説」の３つの説があるようです。どの説にも共通することとして「女子が生まれつき持っている能力に加えて、女性であることを自覚して努力してく力である」と記述されていました。

ファッションや美容といった外見に限らず、スキルやマナー、キャリア、ライフスタイルとあらゆる場面において試される女子力。異性よりは同性から、または自己評価の占める割合が高いもののようで、女子力の高さとモテることとは必ずしも比例しないのが実情ようです。（幸）

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