夫婦ゲンカにもコツがある？

脱ぎっぱなしの靴下が原因だったり、食べようと残しておいたおやつを食べられたことが原因だったり、ほんの些細なことをきっかけに勃発することも少なくない夫婦ゲンカ。他人からすれば下らなく思えることも、当人たちにとっては一大事。さらに機嫌の良し悪しや仲直りのきっかけがつかめずにいると長期戦に発展するケースも。気力も体力もすり減らし、仕事や家事に支障をきたすことも少なくありません。そこで夫婦ゲンカのコツを調べてみました。

●一ヶ月間口をきかない人も！　みんなの夫婦ゲンカ事情

発言小町「夫婦ゲンカしますか？」にはさまざまな夫婦ゲンカのケースが寄せられていました。

結婚歴３年半という投稿者がママ友から夫婦ゲンカの話しを聞いたところ、１ヵ月半も口を利かなかったという話を聞き、驚いたのだそう。そこでみんなの夫婦ゲンカの様子について投稿を募っています。

「最長48時間」というカラメルさんは、日ごろからの小さなイライラが蓄積したときに爆発するのだそう。過去に二度ほど旦那さんが家を出たそうですが、翌日には帰宅。お互いの意見を交換して和解をするそうです。「最近は喧嘩するパワーもネタもないですね」と近頃では相手に干渉しないことをモットーに過ごしているのだとか。

「物心付いたときから、口喧嘩では負け知らずの私です」というじろさんは、容赦なく毒をはいているのだそう。すると夫から『もう！ええわ！』と、漫才のツッコミのような言葉で喧嘩は終わるそうです。「１ヶ月半も無視は無理ですねそんな気力、持続力はないですね」とコメントしています。

「小競り合いはしょっちゅうあります」というはは一号さん。過去には年に一度くらい、怒号が響く大ゲンカをしていたことも。しかしどんなにケンカをしても、日をまたぐことはなくその日の内に解決。というのもたまたま目にしたある女性の体験談が頭に残っているからなのだとか。

「夫婦喧嘩をしたまま朝夫が出かけて、事故に遭いそのまま帰らぬ人に。最後の顔は互いに不機嫌な表情、自分はもう一生夫と仲直りできない、と悔やんでおられる方のことを読みました」これを読んで以来、どれだけひどいケンカをしても『このまま夫と離れたら後悔することになるかもしれない』と思うようになり、仲直りをするようにしているのだそうです。

●夫婦ゲンカのコツとは？

All About「夫婦ゲンカをすっきり解決する5つの方法」によると、一晩だけのプチ別居も効果的なのだそう。それも実家などへ帰省するのではなく、近場のホテルに泊まるなどして一人になり、冷静な状態で相手との関係を見つめなおす時間を持つのも方法の一つ。またNHK「ためしてガッテン」で放送された「一触即発！夫婦ゲンカ　怒りの心理学」では実験を元に解決方法が紹介されていました。怒った男性の顔の映像を笑顔と怒り顔で鑑賞する実験を行ったところ、作り笑顔で鑑賞した人たちの感想は至って前向きな意見が多い結果となったのだそう。こうした自分の表情で捉え方が変わる現象を心理学用語では「表情フィードバック」といい、たとえ作った表情だとしても受け取り方は大きく変わるようです。以前紹介した注目ワードコラム「奥さんが怒っている理由、知ってる？」では怒りが怒りを増幅させる原理があることがわかりましたが、加えて自分の表情ひとつで捉え方も変えることができるようです。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」といわれますが、思いのほか一緒に過ごす時間が多い夫婦生活では些細なことでも、それが毎日のこととなれば不満となって蓄積しがち。互いの家族や友人を巻き込むなど、大事にならないうちに解決をするのが望ましいところですが、怒りの原理やケンカのコツを押さえた上であれば、時にはぶつかり合って意見を交換しあうのも悪くないのかもしれませんね。（幸）

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