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ニオイじゃわからない?食中毒の危険性

2011年05月27日 11:22  gooランキング

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飲食店で発生した集団食中毒をきっかけに、食中毒予防の意識が高まっています。食品が傷みやすい梅雨から夏にかけてのシーズン、衛生管理には特に注意が必要とされますが、家庭ではどんなことに気をつけたらよいのでしょう。

●夏に多い食中毒、その理由は

gooヘルスケア「食中毒って、なぜ夏に多いの?正しく知って対処しよう!」によると、食中毒には主に「細菌性食中毒」、フグやキノコなどが原因の「自然毒による食中毒」、「化学物質による食中毒」の3大原因があり、中でも発生件数が最も多いのが「細菌性食中毒」とのこと。「腸炎ビブリオ」「サルモネラ」「ブドウ球菌」などの細菌は梅雨時から増え、8月にはピークに。これらの細菌の多くは25度から40度、75パーセント以上の湿度で急激に増殖するため、高温多湿なこれからの季節には特に注意が必要なのだとか。

●ニオイじゃわからない?食中毒の危険性

夏場、常温に放置した食べ物について「においをかいでみて、おかしくなければ大丈夫」と言われたことはないでしょうか。しかし、それでは食中毒は予防できないのです。

東海コープ 商品安全検査センター「おいしくって、安全なおはなし」によると、腐敗菌が食品の成分を分解することで臭いが発生したり、見た目に変化が現れたりして食べられなくなるのが「腐敗」ですが、食中毒は原因となる微生物が食品に付着した食品を口にすることで発症し、見た目や臭いに変化が現れない場合も多いとのこと。また、少量で食中毒を引き起こす菌もあるため、菌が付いていること自体が問題になるのだとか。

なお、細菌の作り出す毒素が作用する「黄色ブドウ球菌」などの「毒素型」は発症が早く30分から6時間程度であるのに対し、「カンピロバクター」、「サルモネラ」などの「感染型」は体に入ってから増殖する時間が必要となるため、数時間後から長い場合は数週間後に発症するケースもあるとのこと。

●食中毒予防の三原則とは

厚生労働省「食中毒に関する情報」によると、食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」とあり、家庭でできる食中毒予防の6つのポイントが挙げられています。生鮮食品は新鮮なものを購入すること、家庭に持ち帰ったらすぐに冷蔵庫および冷凍庫に入れること、台所のタオルやふきんは清潔なものを使うこと、加熱を十分にすることなどがまとめられていますので、家庭で食品を扱う際の参考にしてみてはいかがでしょうか。(熊)

家庭で実践している食中毒の予防法は?


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