すべて無料！フリーペーパー専門店

クーポンやエリア情報、求人…　無料で手に入る情報誌の代表格ですが、いまではファッション、音楽、恋愛や地域情報などサブカルチャーや、一部のコアなファンにしかウケないものまで、ジャンルは多岐に渡ります。そんな思いのままにつくられたフリーペーパーを集めたスペースがあるんです。

●ぜんぶ無料！

昨年12月にオープンした東京・渋谷にあるフリーペーパー専門店「Only Free Paper」。ここには日本各地で発行されているフリーペーパーが1,000紙・冊も集められているのだとか。店内に置いてある冊子はすべて無料で持ち帰ることができるんです。「フリーペーパーが好きだから」という代表の石崎氏。自身のブログには専門店を構えるまでの経緯や想いが綴られていました。ファッションや音楽、アートを中心に様々な場所へ足を運ぶ中で、必ずといっていいほど目にしたフリーペーパー。しかも無料とは思えないクオリティの高さに魅せられたことから、様々な場所に置かれているフリーペーパーを一ヶ所に集めることを思いついたのだとか。その場所に行かなければ手に入らないという希少性も魅力の一つですが、これを逆手にとることで伝えたいことやメッセージがより多くの人に知ってもらえることにもなります。

●話題のフリーペーパーは？

店内で人気を集めているのが「金岡新聞」。和歌山県在住の小学４年生の児童が作成しているもので、学校行事をはじめ、庭に咲いた花、近所の住人とのおしゃべりや、家族旅行の様子をなど、身近に起きた事柄を記事にしています。編集、発行も一人で行い、近所への新聞配達も自ら担当するのだとか。一方、強烈なインパクトで話題となったのが「下痢」というポケットティッシュの中に入ったフリーペーパー。おなかがゆるい人たちに向けて発信されたもので、ネガティブなことも前向きに捕らえることができそうな一冊に。他にも、林業を愛する若き女性“林業女子”たちによる「fg」など、予想をはるかに超えるものばかりが並びます。

学生から社会人まで、日本国内・外、ジャンルを問わず扱う間口の広さ。おもいのままに書きたいことが書ける自由度の高さはフリーペーパーならでは。お笑い一直線なものもあれば、読みふけってしまうものまで、もうやりたい放題。既存の雑誌にはできないページ構成もあり、たとえ興味のないジャンルでも楽しむことができます。ここでは同一のフリーペーパーを２紙・冊以上持ち帰らないのがルール。ありそうでなかったフリーペーパー専門店、今まで見たことのない世界を知ることができそうです。（幸）

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