利き手じゃない手でやっている意外なこと

普段何気なく行っている日常の行動、右と左どちらの手を使っているか意識したことはあるでしょうか。意外にも、利き手ではない方を使っていることは多いのかもしれません。

●利き手と逆の手でないとできないことは

発言小町「わたし、左手でこんな事やってます（駄）」には興味深いエピソードが寄せられています。左手を捻挫した際に、もともと右利きであるためそれほど生活に支障はないと思っていたものの、いざ作業をしてみると意外にも左手中心で行っていることが多いと気づいたというトピ主さん。消しゴムで消したり、駅の自動改札に切符を通したり、アイロンがけをしたりする際には左手でやる方が仕上がり、スピード共に格段に上なのだとか。そこで、利き手ではない方の手で行っている作業についてたずねたところ、20件を超えるレスが寄せられました。

右利きの人に多かったのが「携帯メールは左手で打つ」という声。「電話で話しながらメモを取ることができる、とかメール操作をしながら別の作業を右手でできる」（みいさん）とのことですが、スマートフォンを使うようになったら片手で操作ができなくなるかもしれないという意見も。なお、やや古いデータですが、2006年９月のメール人語のエントリーによると、メールトレードmyna.jpが行った「携帯を操作するのはどっちの手」の調査結果では、10代は両手で、男性は左手、女性は右手で操作する傾向が強いことが伺えます。スマートフォンユーザーが増えている現在、この傾向にも変化が現れているかもしれません。

一方、左利きの人に多く聞かれたのが「はさみは右手で使う」という声。左利きのももさんの分析によると「子どものころは左利き用のはさみがなく、右利き用のはさみでは左手で持ってもうまく切れないため、右手を使うようになったのではないか」とのこと。

他には、こんな回答が寄せられていました。

・「右利きですが、マウスの操作のみ左手です」（おばさん）

・「お尻を拭くとき」（これだけはーさん）

・「傘をさすのは絶対に左手でなければできません」（鞠子さん）

・「ずっとアイメイク　右目はアイシャドウ、アイライン、マスカラなど全て右手でやり、左目は全部左手に持ち替えてやってたら友人と旅行に行ったとき、『変わってる～』と驚かれました」（ステラドンさん）

・「遊びで見て覚えたことは左手でしてます（当方右利き）。じゃんけんやトランプをめくることや切ること。どちらも右手じゃ出来ない」（んん。。さん）

意外な場面で利き手でない方の手が活躍しているようです。みなさんは、これらの作業をどちらの手で行っているでしょうか。

●据え置き電話はどっちの手で持つ？

据え置き電話はコードが左側についているため、右利きの人は左手で持って左耳に当て、右手でメモを取るのが自然な体勢といえますが、右利きでも右手で持って右耳に当て、メモを取るときは肩にはさんだり左手に持ち替えたりするという人も少なからずいるようです。これは単に「利き手」によるものではなく「利き耳」に起因するとして研究を続けているのが、群馬大学医学部保健学科の椎原康史教授。曰く、利き手や利き足があるように「利き耳」も存在するとのこと。研究室のサイトでは「電話による利き耳の質問紙」と題したアンケート調査を実施しており、回答すると、自分の利き耳だけでなく、利き手、利き足、利き目がグラフでフィードバックされます。興味のある方はアンケートに協力してみてはいかがでしょうか。（熊）

あなたは右利き？左利き？


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