30～40代女性、年齢相応の服を着るべき？

いくらショートパンツが流行しても、若い頃のように堂々と脚を出して穿くのは抵抗がある。かといって、ボディラインを隠すような落ち着いた雰囲気の服ばかりを着ていると心まで老け込んでしまいそう…　トレンドに敏感な女性ほど、そうした「服が選べない症候群」に陥っているのではないでしょうか。創刊号30万部が売り切れとなった女性誌『GLOW』（宝島社）のキャッチコピーには「40代女子」の文字、いまや「大人かわいい」ファッションは主流となりつつありますが、実際に自分が着る服はトレンドを追うより無難なものを選ぶようにしているという人も少なくないのかもしれません。そこで、ファッションと年齢に関するみんなの声を探ってみました。

●年齢相応の服装にシフトしていくべき？

ほぼ日刊イトイ新聞の連載コーナー「ややこしい問題。」にも、そうした相談が寄せられていました。「ファッションと年齢…」は、31歳のある女性からの投稿。ぺたんこ靴、ワンピースなど乙女系のガーリーなファッションが好きだけれど、このまま40歳・50歳になっていいのかという不安があり、意識的に年齢相応の服を着るようにシフトしていくべきかと問いかけています。これに関し同サイトがアンケート調査を行ったところ、5398件の投票があり、うち60.5パーセントが「続ける」と答え、39.5パーセントが「年相応のファッションに転換していく」と回答。「続ける」と答えた回答者からは次のような意見が寄せられています。

・「私も一度年相応の服を着ようと試みたことがあるのですが、なんだかとてもつまらなくて、おしゃれをするうきうきした感じがなくて、すぐにやめてしまいました」（なごさん）

・「ヨーロッパに20年住んでいるのですが、年に一度か二度一時帰国する日本には『年相応』が氾濫しずぎているように感じます。ガーリーをスタイルに昇華させる心意気で周囲の人たちもうきうきさせましょう」（ぼんさん）

一方、「転換していく」と答えた回答者からはこんな意見が。

・「それまで似合っていた服が突然ある日、似合わなくなっているんです。『おばさんがおばさんに見えるのは、一番自分がきれいだった20代の頃のヘアスタイルとファッションをずっと変えないから』と誰かが言っていたのを思い出し、なるほどなと思いました」（chikakoさん）

女性ならば、いくつになっても着たいものを着ておしゃれを楽しみたいもの。しかし、似合わなくなった服を着続けては、周りから「若作りをしている」と見られてしまう可能性も。好きな服を着続けるためには、似合う自分を維持する工夫が必要なのかもしれません。

●ムリがある若作りファッションとは

BIGLOBEが運営するサイトKirei Styleの「アラフォー総研」がアラフォー世代を対象に「ちょっとムリがある若作りファッション」について調査したところ、１位に《若者の流行追いすぎ》、２位に《露出の多い服》、３位に《ミニスカート》がランク･イン。他にも「自分が若い頃の流行そのままを引きずる」、「ティーンの娘と服を共有している人」、「森ガールを意識しすぎて農民？」といった厳しい意見が聞かれ、さらには「服装だけ若いのはミスマッチ、ファッションよりもスキンケアが大事なのでは？」という声も寄せられていました。無理のないおしゃれを楽しむには、似合っているかを客観的にとらえる視点を持つことが重要なのかもしれませんね。（熊）

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