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間違いだらけの資格取得

2011年01月31日 11:22  gooランキング

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電車の中、カフェ、ファミレスなどでテキストを開いて勉強に励んでいる人をみかけたり、資格を生かして転職した体験談を耳にしたりすると、何もしていない自分に焦りや不安を覚えることもあるのでは? 取っておいて損はないといわれる資格ですが、意外にもこんな落とし穴があるようです。

●空白はまずいと、書いた資格が思わぬ方向に……

リクナビNEXT「間違いだらけの資格取得!?」では、資格を武器に転職に挑んだ先輩たちのトホホエピソードが紹介されていました。まずは資格欄に書いたその一行で思わぬ配属を命ぜられたエピソードから。

救急救命士と自動二輪の資格を取得していた佐々木さん。履歴書に書ける資格がなかったため、持っている資格を書いたところ、秘書業務を希望していたはずが、営業職に配属になってしまったのだそう。資格の持つ印象から「アクティブな人」と受け取られてしまったようです。他にも事務職の面接時に、何の気なしに書いた色彩検定の資格について面接官から「なぜ資格をいかさないのか」などと深く突っ込みが入ったというケースもあるようです。編集部からは「履歴書の記入は、人事にどうとって欲しいか戦略を持って書こう!」とのアドバイスが。希望する職種に対して有利に働くよう、戦略的に書くこともテクニックの一つのようです。

●難関資格に挑戦したものの……

「会社を退職してMBA取得のために留学」「英語をマスターするためにおもいきって留学」たとえ狭き門を突破して取得した難関資格でも、取得したから就職とはすんなり結びつかないこともあるようです。

人材紹介のリベール「資格の落とし穴」にこんな例が紹介されていました。資格取得は推奨するものの、MBAや英語関連、IT資格には注意が必要のようです。「注意点は、業務知識や実務経験があくまでも主で、資格はそれを補強する従の立場である、ということを認識することです」と、会社を退職して留学をするに適したケースとは、いままで自分が積み重ねてきた実務経験があり、それを強化することを目的とした場合。コアなスキルや経験がないままに会社を退職する場合は、たとえ難関の資格を取得したといえども思うような就職ができないケースが多いのだとか。会社を辞めて留学やスクール通いをする際には熟慮する必要があるとしています。

Business Media 誠『「とりあえず資格取っとけ」の落とし穴』でも、「何かをしなければ…」と不安から出発した勉強はなかなか身につかないことが多いと伝えています。「できる人はたいていEXIT指向。目的から手段を考えるんです。昨今、株式市場を騒がせている外資系投資ファンドを見ても、最初に誰にどうやって売るかを考えてから株を買っていますよね。自己投資も、EXIT指向が重要です」と、不安を解消するための自己投資はペイできずに終わってしまう傾向にあるのだとか。投入したお金に対していくら戻ってくるかを表した「利回り」にポイントをおくことで、コストや期間をかけただけの結果が得られるか、など総合的な判断ができるようです。「転職には資格」と飛びつきがちですが、こうした落とし穴にはまらないよう、しっかりと下調べをするところから始めたいものです。(幸)

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