草食でも肉食でもない、いくえみ男子がモテる理由

「いくえみ綾」―少女マンガを読んだことがない男性にとっては聞きなれない漫画家かもしれませんが、「青春時代はいくえみワールドにどっぷりとハマった」という女性は少なくないはず。主人公に共感するのはもちろん、日常生活を舞台にしたストーリー、やわらかいタッチで描かれる登場人物たち。そんないくえみ綾が描く男性に憧れ、主人公に向けて放ったセリフを自分のことのように受け止めては、胸がキュンとしたこともあったのでは？　そんな乙女の恋心を揺さぶってきた「いくえみ男子」たち。アイドルやタレントのように大きく騒がれることはなくても、実は安定した人気があるようです。

●いそうでいない…いくえみ男子とは？

エキサイトレビュー「女子のこころをガッチリつかむ。いくえみ男子って知ってる？」では、いくえみ綾の作品に登場する男性キャラクターについて詳しく解説しています。また、mixiのコミュニティ「いくえみ男子」にも5,000人を超えるメンバーが参加し、「空想キャスティング」や「いくえみ男子のあのセリフ」などのトピックが立てられ、コメントも多数寄せられていました。

コミュニティ内で行われた「いくえみ男子ランキング」の途中結果では、１位が『私がいてもいなくても』の《日山一》でした。エキサイトレビューによれば、「くるりの岸田繁に似ているといわれている（個人的には、顔よりもTシャツを着た時の首まわりに着目）。アンニュイな雰囲気で、妙な色気がある。大きくて骨ばったひーさんの手はいい！　晶子のように、あの手で頭を撫でられたら好きになっちゃいますよ」と絶賛。すらりとした体型にきれいな手、脱力感の中にも感じられる男らしさにキュンとなってしまうのも頷けます。続いて２位には1993年刊行の『I LOVE HER』に登場する《新藤央人》。作者もファンというUNICORNの奥田民生似とも言われ、長年に渡って根強い人気を誇っているようです。いくえみ男子としては、BUMP OF CHICKENの藤原基央の名前も挙げられていました。

●薄い顔だけど味がある塩顔

｢いくえみ男子｣コミュニティのメンバーが参加しているコミュニティのレコメンド欄に気になる文字をみつけました。「塩顔がたまらなく好きだ」では、「ソース顔なんてもってのほか だけど醤油顔は濃すぎる！そう、僕(私)は塩顔が好きなんだ！！」をテーマに、20,000人のメンバーが参加。そんな塩顔とは一体？Baidu.jpのてぃえば『「塩顔」の部屋』によると、主な特徴は

・顔は目が一重か奥二重
・唇が薄めで口が小さめ
・色白肌
・基本的にヤセ型
・儚げな風情はそれだけで萌えポイント

主な芸能人に、西島秀俊、加瀬亮、瑛太が挙げられるなど、いくえみ男子とも通じるものがありそう。「自分は肉食でも草食でもない」と、どちらにも該当しなかった男性のみなさん、思いのほかいくえみ男子がすっぽりはまるかも！？　長年に渡って女性ファンのハートをつかんできた理由はストーリー中の何気ないセリフ、しぐさに隠されていますから、こっそり読んで参考にしてみてはいかがでしょうか。恋愛に思わぬ効果を発揮するかもしれません。（幸）
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