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知られざる味噌のパワーを探る

2010年10月01日 11:22  gooランキング

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日本の伝統食・みそが“MISO”として海外での人気が高まっているのだそうです。9月27日付けの産経新聞によると、財務省の統計では平成11年に10億円だったみその輸出額はここ10年ほどで20億円へと倍増したのだそう。また海外への玄関口、成田空港内のみそ料理専門店ブルースカイミソキッチンでは連日外国人客で盛況と、実は海外では注目を浴びているようです。日本ではすっかりおなじみの調味料、意外と知らないみそのパワーについて調べてみました。

●みそは健康食品

「医者に金を払うよりも、みそ屋に払え」――江戸時代にはこんなことわざが登場するくらい、みそは生活には欠かせない存在だったのだそう。MISO ONLINEによると『本朝食鑑』には「大豆の甘、温は気をおだやかにし、腹中をくつろげて血を生かし、百薬の毒を消す。麹(こうじ)の甘、温は胃の中に入って、食及びとどこおりをなくし、消化をよくし閉塞を防ぐ。元気をつけて、血のめぐりをよくする」と、このようにみその効果が記されていたそうです。みそさえあれば飢えをしのぎ、健康が維持できると伝えられるほど当時の生活には欠かせない貴重な食材。たとえ農作物が不作でもみその仕込みだけは行っていたのだとか。発酵させてつくるみそには「脂肪酸エチル」が含まれ、ガンを引き起こす原因物質を抑制する説があり、味噌汁を飲む回数が多い人は胃がんでの死亡率が低くなるという調査結果もあるのだそう。またみそに含まれる「コリン」という物質は肝臓に入ったアルコールが脂肪として蓄積するのを防ぐ役割があり、二日酔い対策に効果を発揮するのだそうです。

●料理にとどまらずスイーツも

野菜はもちろん、肉や魚などあらゆる食材との相性が良いのはご存じのとおり。みそ汁だけでも数えきれないほどのレパートリーがあり、料理の隠し味としても使われるなどあらゆる料理の味を支えています。近年ではスイーツにも用いられるようになりました。長野県の善光寺の表参道で売られている「みそソフトクリーム」もその一つ。これはすや亀の店主が考案したもので、甘いバニラソフトにほんのりとふくまれる香ばしいみそは、まるでキャラメルのような味わい。大型連休ともなれば3,000個も売れるほどの人気商品なのだとか。ほかにも長野県佐久市の和泉屋商店は「味噌マカロン」を、愛知県豊川市の料理旅館呑龍は岡崎市名物の八丁みそを使った「味噌ラスク」を発売。地域によって異なる味のご当地みそを使った様々なスイーツが考案されています。

有機みその国内販売数1位を誇るひかり味噌では、海外展開を視野にいれ、表記を「HIKARIMISO」とリニューアル。こうして海外へ旅立つみそが今後どのような味に変化するのか、とても楽しみですね。(幸)

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