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「2時間ドラマ」の歴史を探る

2010年09月19日 11:32  gooランキング

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かつて放送されていた人気ドラマシリーズ「家政婦は見た!」。当時は子どもながらにも、家政婦役を演じる市原悦子へただならぬ親近感を寄せたものでした。犯人と思われる人物との接触や、重要な場面をのぞき見してしまう主人公にハラハラ… 片時も目を外すことなく釘付けにさせられたという人も少なくないのでは? 他のシリーズでも、抑えきれぬ恨みや嫉妬、欲望などから様々な事件が巻き起こり、主人公さながらの犯人予想、悲しいエピソードに涙するなど何かと忙しい2時間ドラマ。お決まりのストーリー展開が多いといえども、毎週楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は意外と語られることの少ない2時間ドラマの歴史について調べてみました。

●80年代は2時間ドラマ全盛期

Wikipediaによると、2時間ドラマのはじまりはテレビ朝日系『土曜ワイド劇場』がはじまりとあります。1977年7月の放送開始から33年も続く不動の枠。当初は90分枠で開始したのが『江戸川乱歩の美女シリーズ』はじめとする人気シリーズが登場したことにより、1979年4月から120分枠へと拡大されていったのだとか。他にも『月曜ワイド劇場』、『火曜ミステリー劇場』が登場するなど、当時は2時間ドラマが定番だったようです。同時に他局でも2時間枠は波及し、80年にはTBS系『ザ・サスペンス』、翌年には“火サス”こと日本テレビ系の『火曜サスペンス劇場』が登場。さらにその3年後にはフジテレビ系でも『金曜女のドラマスペシャル』が放送開始に。120分でストーリーが完結する「2時間ドラマ」はこのころに市民権を得たようです。

●チャンネルを変えられない理由はあのシーンがあったから!?

80年代半ばまでは身体の露出や暴力といったあからさまなシーンが多く取り入れられるなど、他番組へチャンネルを切り替えないよう、視聴者の心理をついた番組構成がなされていたようです。そういえば家族みんなで見ている時に、目のやり場に困るシーンが映し出され、微妙な空気が流れていましたっけ……。ところが2000年ごろからはこうしたシーンを問題視する声や、ストーリーのワンパターン化、同時間に放送されている他番組の人気におされるなど衰退の一途にあり、リニューアルや枠の廃止が相次ぐようになりました。現在残っているのは2時間ドラマの元祖『土曜ワイド劇場』と『月曜ゴールデン』『金曜プレステージ』の3枠ですが、サスペンスドラマに主軸に置いているのは『土曜ワイド劇場』のみのようです。

現在ではお笑い番組やウンチク・トーク番組などのバラエティ番組に加え、さらにアメリカや韓国などで人気を博した海外ドラマが放送されるなど、競合はますます増えるばかり。しかし日本のテレビドラマ界を支えてきた2時間ドラマが再び元気を取り戻し、新たな歴史を刻み続けてほしいものです。(幸)

このキャラと同い年と驚いた有名人


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