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「辛さ耐性」って、鍛えられるもの?

2010年07月29日 11:22  gooランキング

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激辛フードが恋しくなるこの季節。gooランキング「暑いときこそ食べたい辛い食べ物ランキング」では、上位から《冷麺》、《キムチ》、《坦坦麺》とランク・インしていますが、このような辛い食べ物を立て続けに食べていると、より強い刺激を求めるようになるってこと、ありませんか? カレーや以前は食べられなかった辛さに挑戦してみたら意外とイケた… といったエピソードを耳にすることはありますが、では実際のところ「辛さ耐性」って鍛えられるものなのでしょうか。

●「辛さ」は味覚じゃないの?

Q&Aサイトにも、同様の質問が寄せられていました。教えて!goo「辛さは鍛えられる?」では、辛いものを口にすると口の中が痛くなって、多くは食べられないため、それに耐えられるよう、舌を鍛えることはできないかと問う質問者。これに対し、回答者からは「テレビで『辛いものを食べれば食べる程辛みに対する感覚が鈍くなって行く』と言っているのを見た」などのコメントが寄せられ、辛さの耐性は鍛えることができるという回答が多く聞かれました。

ある回答者によると、「辛味」は味覚ではないのが通説であるとのことですが、最近ではカプサイシンに対する受容体も論文などで報告されており、辛味が苦手な人は辛味に対する受容が他の人よりも優れているということを意味するのだとか。質問者の返答にもある通り、どちらかというと「辛さ耐性」は、「鍛える」ものというよりも「慣れる」ものであると表現する方がしっくりくるかもしれません。

●辛いものが平気な人とそうでない人の違いは

2008年9月14日放送の『トコロさんの目がテン!』(日本テレビ系)第950回「肉体改造で激辛OK!?」では、辛いものが好きな人と苦手な人の違いについて、番組内で検証されたようです。激辛好きのタイ人と辛いものが苦手な日本人が実際に辛いものを食べたときの舌の状態と体温、および脳の反応の違いを調べたところ、両者共に舌は腫れ、体温は上昇したのだとか。ところが脳の反応には大きな差がみられ、日本人の被験者は脳梁の活動が活発になり、一方タイ人の被験者は少し反応しただけだったとのこと。また、慣れれば誰でも辛いものが平気になるかという疑問についても、辛いものが苦手な日本人が一週間食べ続けて脳の反応を見るという実験を行ったところ、劇辛を克服することができるという結果が得られたようです。

食べ慣れていくうちに、どんどんクセになってしまうという辛い食べ物。代謝を上げる作用のあるカプサイシンは、ダイエットにも効果があるとされていますが、あまり多くを摂取しすぎると胃粘膜が荒れてしまうこともあるのだとか。辛いものには目がないという人も、ほどほどの摂取を心がけるのがいいのかもしれませんね。(熊)

安くて美味い“もやし”が好きなんです


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