会話がはっきりと聞き取れなかったとき、脳内で全く異なる文字列に変換してしまったという経験はないでしょうか。深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の人気コーナー『空耳アワー』では、日本語以外の言語で歌われているにもかかわらず日本語のように聞こえてしまうという歌が映像付きで紹介されていますが、そうした聞きまちがいは日常の会話でも起こりうるもの。さて、そんな日々の「空耳」体験について、Q&Aサイトに寄せられた情報を元に探ってみました。
教えて!gooの質問「日常の空耳募集」には、さまざまなエピソードが寄せられています。ある回答者は「銀行か郵便局で、番号を呼ばれる際『13番さん、13番さん』(やや早口)を『じいさんばあさん、じいさんばあさん』と聞き間違えた」という話を聞いたことがあるとのこと。また、『探偵ナイトスクープ』(朝日放送)で「トラックがバックする時の『ピィー、ピィー、バックします』が『ピィー、ピィー、ガッツ石松』に聞こえるというネタをやっていた」との情報も。さらに、「『ジャン=ポール・ゴルチエ』を『段ボール50円』に聞き間違えた」というエピソードなど、思わず笑ってしまうような「空耳」体験がずらり。言われてみれば、確かにそう聞こえる気がしませんか。聞きなれない単語の場合、母音が一致する馴染みある言葉に聞き違えてしまうということはあるのかもしれません。
また、「空耳」ばかりでなく「空目」体験に関する情報も数多く見られました。goo辞書によると、「空目」には本来「(1)見えないのに見たように思うこと、(2)見て見ないふりをすること、(3)ひとみを上に向けること。うわめ」といった意味がありますが、最近では、似た字体の文字に見間違えたり、順序を入れ替えて別の単語にしてしまったりすることを表すインターネットスラングとして、若者に浸透しつつある言葉なのだとか。
教えて!gooの投稿「聞き間違い、見間違えたこと」には、多くの体験談が寄せられています。ある回答者は、不動産賃貸仲介業の「アパマンショップ」を「アンパンマンショップ」と何度も見間違えてしまうとコメント。また、他の回答者は「中学生の頃に『バチカン市国』を『バカチン市国』だと思っていた」と告白。さらに、非常警報ボタンのカバーに記載されている「指でおしやぶりボタンを押す」を「指でおしゃぶり…」だと思い込み、10年の歳月を過ごしたという回答者も。
Twitter上でも「空目」に関するつぶやきは多くのユーザーから投稿されており、「○○を××に空目した」という発言を抽出してTwitterにポストする「空目ったー」なるbotも作られているようです。
「あれ、疲れているのかも…」なんて自覚させられることもある聞き間違いに見間違い。みなさんは最近、どんな空耳・空目体験をしましたか?(熊)
地域ごとに違う!?「ばんそうこう」の呼び名■
gooランキングのおすすめコラム
日本語をおもしろくする「オノマトペ」「ロハで」「ぽんち絵」はアウト?おじさんの境界線とはとんかつ和幸「かずゆき」じゃないの?