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5月11日は朔太郎忌

2010年05月11日 01:22  gooランキング

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2004(平成16)年に発行された『萩原朔太郎 2』(飯島耕一著、みすず書房)の「「日本への回帰」とは何であったか―もうひとつの昭和十二年論」に「彼は昭和十七年五月十一日、肺炎のために死んだ」とある。昭和十二年は1937年、昭和十七年は1942年にあたる。萩原朔太郎の作品に『猫町』という小説がある。1997(平成9)年に発行された『猫町』(金井田英津子画、パロル舎)や、有名なWebサイト『青空文庫』などで読むことができる作品だ。著者は「自分の経験した事実だけを、報告の記事に書くだけである」としているが、タイトルどおりの世界に迷い込むものなので、やはり不可思議な物語になっている。猫町でのできごともさることながら、そこにたどり着くまでの展開も読みごたえがあっておもしろい。そして朔太郎の詩から抱くどことなくダークな印象を、ここでも感じることができる。気になった方はぜひご一読を。




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