走るとわき腹が痛くなるメカニズムは

昨今のランニングブームで、走るのを日課にしているという人も多いのではないでしょうか。気候の良いこのシーズン、皇居ランを始め都心の公園などでも走っている人をよく見かけますが、ところでランナーのみなさん、ランニング中急にわき腹が痛み出した…　ということはありませんか。ランニングを日課にしている人に限らず、学生時代に体育の授業や部活動でランニング中の腹痛を経験したことは誰にでもあるものではないでしょうか。では、その痛みの正体とは？

●おなかが痛くなる原因は一つじゃない？

同様の疑問が、教えて！gooにも多数寄せられていました。「走ると脇腹が痛くなるのはどうして？」や「長距離を走ると右の横っ腹が痛くなるのですが」など、わき腹の痛みの正体が気になっている人は少なくないようです。

実は、痛みの原因はさまざまあるようです。学研の小学生向け科学サイト「学研サイエンスキッズ」によると、「食べてから走るとおなかが痛くなる理由」として、「胃や腸のまわりにある神経が刺激されておこる痛み」と説明されています。食事をすると、内臓の動きが活発化するため胃や腸に血液が大量に流れ込みますが、走ると筋肉の方に血液が持っていかれてしまい、内臓には少ししか流れてこなくなるのだそう。すると、血液量が足りなくなった胃や腸がけいれんを始め、その振動を周りの神経が感じ取って痛みとなり伝わるのだとか。

またweb R25「走ると横腹が痛くなるのはなぜ？　痛みをとめることはできるの？」によると、原因のひとつとして運動不足の人に見られる「横隔膜のけいれん」や、「脾臓の急激な収縮」が挙げられています。同記事によれば、こうした痛みをとるには、痛い方のおなかをストレッチするのが効果的であるとのこと。さらには、2008年に放送されたNHK『解体新ショー』では、振動で集まったガスが大腸の曲がり角に溜まっているのが実験により明らかにされ、これがわき腹の痛みの原因のひとつとして有力視されたようです。

健康のために始めたランニングが原因で体調を崩してしまっては台無し。食事の直後に走るのを避けたり、ストレッチをするなどの対策を心がけつつ、無理をしない程度に行うのが長く続ける秘訣かもしれませんね。（熊）

メタボなんて気にしない？「アブラー」とは


■gooランキングのおすすめコラム
やせなきゃ、薄着の季節が来る前に…
ランナーのみなさん、「シャリバテ」に注意
あなたが痩せないその理由