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今日のタメ語 “数独”

2010年04月12日 13:22  gooランキング

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「数独」。読めますか? やたら画数が多く、第一印象は何だか小難しそうという感じ…。ところが、文字の見た目と実際の中身はまったく異なるので、これを読まれる方が僕と同じ印象を持たないよう早めに答えを言ってしまいます。「数独」と書いて読み方は「すうどく」。世界的には「Sudoku」として広く知られています。


数独とは、『パズル通信ニコリ』という雑誌で使用される名称で、簡単に言えば数字を使ったパズルゲームのこと。「Wikipedia」によれば、「3×3のブロックに区切られた 9×9 の正方形の枠内に1~9までの数字を入れるパズル」とある。この説明を読んでも何のことだかよくわからないと思うので、ネットで検索してやってみてください。案外ハマりますよ。


イギリスでは猫も杓子もSudoku、だれもが知る大人気のゲームです。高級紙『ガーディアン』にも大衆紙『サン』にもフリーペーパーの『メトロ』にも載っていて、朝に寝ぼけた頭を起こすにはもってこい。僕はイギリスに4年間住んでいたことがあるのですが、電車の中で拾った新聞を広げると、数独がすでに解かれていたことが何度もありました。


「数字は独身に限る」がもともとの正式名称で、略して数独。日本で名付けられた名称です。しかし、輸出されたイギリスで爆発的な人気を誇るのと比べると、本国・日本ではいまひとつ。おそらく、数独という名称が商標登録されており、『ニトリ』社しか使えないことが原因ではないでしょうか。認知不足だと思います。他社が使用する場合は「ナンバープレース」と言わきゃいけないそうで、何だかなあ…。イギリス人は日本語の名前で呼んでいるのに、日本人は横文字で呼ばなきゃいけないんて。数独という名称の方が、親しみやすい気がするのですが。第一印象とは一転、だんだんかわいく見えてきました。


日本と英国で名称が違うものはけっこう多くて、一例を挙げるとファミコン。イギリス人は「NINTENDO」と呼びます。イギリス人の友人に「日本ではファミリー・コンピューター、略してファミコンっていう名前なんだよ」とウンチクをたれると、「ファミリーのコンピューターって一体何だ?」と笑われてしまいました。任天堂さん、名称を変えて輸出して大正解です。企業名を広めることができたし、笑われずにすんだし。ちなみにスーパーファミコンは「SUPER NINTENDO」になります。


英語を喋るときは、もちろん「ファミコン」ではなく「NINTENDO」と言わなければ通じません。彼らの呼び方に合わせるのはちょっと癪(しゃく)ですが。そういう単語はけっこう多くて、何度も間違えたのが「ウルグアイ」。彼らの発音では「ユルグアイ」になります。スペイン語では「ウルグアイ」が正しい発音なのに! 初めて「ユルグアイ」と聞いたときは何のことだかまったく理解できませんでした。 


結局何が言いたいかというと、昨今はグローバル化、国際化が叫ばれていますし、世界基準で物事を考えるべきだと思います。プロ野球界は今年から、球審がSBO(ストライク、ボール、アウト)のコールを国際基準に合わせてBSO(ボール、ストライク、アウト)の順番に変えました。やるな、野球界!


日本は数独の元祖なんだから、「ナンバープレース」じゃなくて「数独」と呼ぶべきだと思うなあ。 


ナカジマダイスケ




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