spliti 〜今日のタメ語 “加藤あい”

【4月7日（水）　gooランキング急上昇女性有名人　20位】

現在27歳。はじまったばかりのドラマ『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』において、イケメン研修医たちの上に立つ優秀な救急救命医を演じる。「いまの私から仕事とったら、なんにも残んない」と患者にこぼすようなキャラである。加藤あいは美少女だった10代を経て、こういった役をこなせるほど順調に年を重ねているようだ。このシリーズはどのような展開になるか予測できないのが見どころなので、かなうならば加藤の演じる和泉遥がじつは不正に加担していて、最後に悪事が暴かれ豹変する姿を見てみたい。

落ち着いた雰囲気や敬語を自然に使える話し方からは想像できないが、テレビカメラがまわっていないとオヤジっぽくなるらしい。『5LDK』ではビールとゴルフが好きだと話した。ビールは酒席で「ひたすら生ください、生ください」と頼むというし、ゴルフに関しては自宅にパターマットがあり、飛行機に乗るとCAにゴルフ専門誌を頼むのだとか。傘を使ったスイングはさまになっており、芸能人が多数参加する平尾昌晃チャリティゴルフのオファーが来ても不思議ではない。

『5LDK』が放送されたあとに、『スタジオパークからこんにちは』に初めて登場した。今度は休みになると海外旅行に行くといった平日昼間のNHKに合いそうな話題を用意。確実に盛り上がる鉄板ネタを引っさげて各局をまわる方法もあるなか、引き出しの多さと柔軟な対応力を見せつけた。

『スタパ』で紹介された脚本家・遊川和彦からのメッセージに、同局のドラマに加藤を指名したのは「あなたがプロの俳優として、信頼できる人だからです」とあった。役者冥利に尽きるであろう一文だ。約20分後、加藤は「コミカルな役とかをやってみたいですね」と希望を述べる。これは遊川に向けた加藤からのメッセージだろうか。なぜならこのベテラン脚本家は、1980年代からコメディを得意としているから。しばらくはシリアスなキャラを演じることになるが、近い将来、本当にコメディのヒロインを演じられるかもしれない。　

人見顕範